高知から日帰り松山旅行。松山城、道後温泉

高知最後の週末は、足を伸ばして日帰りで松山に行ってきた。ひと月ぶりに走る高知自動車道を北上し、松山自動車道へ。高知市から約160km走って、昼頃には現地に到着した。

松山を訪れるのは高知同様、今回が初めて。まずはいつも通り、昼の腹ごしらえをするため、松山城に向かう途中にあった銀天街という商店街を散策した。

銀天街

銀天街のアーケード

松山市は人口が高知市の34万人に対して51万人。四国最大の都市だそうで、街中の雰囲気もやや都会的。ただ、道にはちゃんと路面電車が走っていた。

松山の路面電車

冷やかしながら銀天街を一通り見たが、飲食店が少なかったので、高島屋を抜け、他の商店街へと更に歩く。すると一店だけ妙に浮いている店が。「オーストラリアン・パイ」の店だそうで、覗いてみると日本語の達者なオーストラリアのおじさんがパイを焼いている。

オーストラリアン・パイの店

二人とも松山らしい食べ物を探していたはずだが、いい加減腹が減っていたので、ついミートパイに手が出てしまった。味はそのままミートソースとパイという感じ。シンプルだけどうまい。

ミートパイ

あっさりと完食後、更にしつこく散策を続けた結果、どうやら鯛めしがこの地方の名物料理だということが分かってきた。そこで、「毎日鯛を宇和島から直送」と謳っている店に飛び込んでみた。

松山市駅の地下街、まつちかタウンにあるダイニング槙という店で、そこで鯛めしセットと、同じく郷土料理だというさつま飯定食を注文。

南予地方の鯛めし

鯛めしは予想していた炊き込みご飯ではなく、白飯の上に鯛の刺身と卵黄、薬味をのせ、ダシ汁をかけて食べるもの。本場・宇和島を含む南予地方は、この食べ方が最も一般的らしい。刺身は新鮮で量が多く、さっぱりと美味しくいただいた。

さつま飯

もう一方のさつま飯も、宇和島の郷土料理だとのこと。「さつま」というだけあって起源は九州の冷や汁というものらしく、鯛などの白身魚のすり身と、麦味噌やダシ汁を合わせたものを指す。そのさつまを、熱いご飯の上にかけて食べる。

味は麦味噌の独特の風味が強く出ているので、shanはあまり得意ではないようだった。そのためこちらも自分が仕方なく?いただくことにした。

そして食事を終えた後は、最初の目的地である松山城へと向かった。予備知識のないまま訪れたその松山城は、想像以上に立派な城だった。山ではなく大きな台地の上に築城されているため、城郭内の敷地が広大。高さ10mを超す石垣が屹立し、なかなかの威容だった。

松山城の石垣

松山城の門

まずはスキー場のようなリフトに乗り台地の上へ登る。そこからいくつか門をくぐり抜けて進むと、本丸に出て視界が開け、そこからきれいに天守を望むことが出来た。

松山城の天守

江戸時代以前から現存している天守は日本に12しかないらしいが、この松山城のものはその内のひとつ。なお、高知城の天守もそこに入っている。敷地には桜の木が数多く植えられており、満開の頃にはさぞきれいなことだろう。

松山城の桜

その開けた場所の先は有料エリアのため入場料を払い、中国語のパンフレットを片手に天守の入口を目指す。

松山城の天守へ向かう入口

松山城の天守のすぐ脇より

天守内部はよそと同様、敵の侵入に備えた急勾配の階段を登る。全部で三層しかないのですぐに最上階に着くが、元々の台地に高さがあるので眺望はいい。写真中央下が本丸部分。

松山城の天守からの眺望

そして、展示品をしっかり見学した後は帰路に就いた。帰り道の途中、昼食が不完全燃焼だったshanが空腹だったため、城内の茶店で再度、鯛めしを茶碗一杯注文。今度は炊き込み式。

城山荘の鯛めし

ちなみにこの脇にある「からし漬」を見ると、shanが黄色いからしを「口直しのマロンクリーム」だと勘違いして、丁寧に集めて一口で食べ、あまりの事に本気で泣いていたのを思い出す。知らないという事は本当に恐ろしい。

そうこうした後は次の目的地、坂の上の雲ミュージアムへ。やはり松山といえば、坊っちゃんと坂の上の雲が観光の双璧。なお、龍馬記念館と同様、ここも安藤忠雄氏の設計。

坂の上の雲ミュージアム

中央部分に支柱のない「空中階段」は珍しい建築方式とのこと。

空中階段

展示は当時のものがたくさんあるわけではないが、写真や映像、パネルでの説明が色々と充実していた。小一時間見て回り、7~8年前に読んだ原作の記憶を辿っていた。写真は壁一面に展示された新聞連載当時の作品のコピー。

壁一面の新聞連載

高知で幕末、そして松山で明治に思いを馳せた後は、最終目的地の道後温泉本館に向かった。市街地からは車で約15分ほど。到着した頃にはちょうど日が暮れ始めていた。

道後温泉本館全景

中のガイドさんによると道後温泉は約3000年の歴史があるらしく、有馬温泉、白浜温泉と並んで日本三古湯と称されているとのこと。「他は忘れていいから、道後温泉だけ覚えてってね!」と調子のいいおじさんだったが、愛想も良く色々と教えてもらえた。

道後温泉本館の休憩室側

また、ここは映画「千と千尋の神隠し」に出てくる温泉旅館・油屋のモデル。館内は撮影禁止だったため写真は撮っていないが、賑々しく入り組んだ構造の建物、明かりが灯り始めた夕暮れ時の時間帯、バタバタとせわしなく働く仲居さんの姿なんかは映画を彷彿とさせた。

道後温泉本館正面

一階の浴場、二階の休憩所、夏目漱石ゆかりの坊っちゃんの間、そして日本唯一の皇室専用浴場である又新殿などを見学。この又新殿は当然だが、入口である御成門から更衣部屋、浴室、休憩室まですべて完全に別のプライベートな空間。浴場は石造りで、庵治石という国内最高級の石材が使われている。

夜の道後温泉本館

本館から出ると日も完全に沈みちょうど夕食時。飲食店を探して温泉街を歩き回っていると、道後温泉駅前に出た。そこにカラクリ時計と足湯を発見。ついでに変わった格好のおじさんも。。

道後温泉駅前のカラクリ時計

変わった格好のおじさん

カラクリ時計の動き出しを待つ間、足湯を楽しむ。隣にいたおばさんはその晩の内に福岡へ船で帰るとのこと。そんな事もできるのかと感心。

結局、15分ほど待って見たカラクリの方は、坊っちゃんの登場人物が色々な所から出て来るというものだった。そしてそんな寄り道をした後は、本館近くの食事処ふたばに入った。

ふたば

讃岐うどんを食べたかったので、じゃこ天うどんとカレーうどんを注文。どちらも味付けは美味しかったが、高知の藤家と比べると麺が劣る。

じゃこ天うどん

一番ヒットだったのは、意外にもセットで付けた伊予のばら寿司。「おばあちゃんが毎日作ってる!」と強調してあったので試してみたが、具は海老、椎茸、人参、牛蒡、錦糸卵など。鮓飯に甘みがあって妙に旨い。はまってしまいおかわりまで平らげてしまった。

伊予のばら寿司

夕食も済みようやくすべての日程を終えた後は、再び松山自動車道に乗り、約2時間かけて高知へと帰った。

高知に着くと、すでに23時前後になっていた。ホームタウン高知に帰ると心が落ち着くようになったが、週明けにはついに高知を発って、名古屋へと向かう予定。

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