日曜日は富山県へ遠征。氷見港、富山市

土曜の茶屋街に続き、日曜は足を伸ばして隣の富山県へ。夏の黒部以来、富山はこれが2度目。金沢東ICから北陸道に乗り、まずは寒ブリで有名な氷見漁港を目指した。

北陸道から氷見へ

途中のJCTで能越道に入り、1時間程で氷見市に到着。そして、脇目も振らずにまず向かったのはこのきときと寿司。富山を中心に展開する回転寿司で、ここ氷見が本店になる。

きときと寿司氷見本店

開店時間の11時に合わせて来たが、あっという間に満席に。ネットでの評判は良かったが、実際に人気店のようで期待も高まる。ちなみに「きときと」とは富山弁で新鮮の意味らしい。

きときと寿司店内

最初はその辺を回っていた海老なんかを食べてみたが、「ん、なんか普通だ。。」というのが率直な感想だった。だが、メニューを研究して再挑戦。氷見なんだからブリだった。

ぶり3種盛

するとこれがうまい。。。寒ブリというにはまだ早いのかもしれないが、身が柔らかくて、風味と脂のバランスがちょうどいい。元々好きなネタだけに結局3皿食べ、SHAN呆れる。

そして、他にも気になったのがのどぐろの塩焼き。のどぐろというのは北陸の代表的な白身の高級魚で、正式には赤むつという。寿司ネタとしても人気。

のどぐろの塩焼き

これがまたうまい。これで価格800円は脅威のCP。身に厚みがあって、表面には熱々の脂がにじみ出ている。ちょっと写真では分かり難いが正解だった。

気さくな初老の板前さんにおすすめを聞きつつ、さらにアオリイカ、サンマ、朝とれ白身等々続けて食べる。のどぐろの兄弟魚、黒むつも旨味が濃厚で好きだった。

黒むつ

SHANもえんがわやサーモン、炙り系などで食が進んでいた。氷見うどんも食べる予定だったが、食べ過ぎでもう入らず。。個人的には、こちらに来てから一番満足した寿司だった。食後にはせっかく来たので氷見漁港をチェック。

氷見漁港

リニューアルした道の駅、ひみ番屋街にも立ち寄った。

ひみ番屋街

ひみ番屋街の中

地元の特産品のほか、漁港に水揚げされた海産物なども販売。ちょっと見たことのない巨大なイカには海の浪漫を感じた。

巨大イカ

ぶらっと一巡した後は、富山湾に沿って南へ移動。高岡市の有名な景勝地・雨晴海岸に向かった。ここでは海越しに立山連峰を望む壮大な景色が見られる。。。はずだった。

曇りの雨晴海岸

ウェザーニュースによると晴天のはずだったが、結局、この日は終日薄曇。せっかくの景観もくすんだ色に。仕方がないので、その分も日本海の荒波をがっつり眺め心の洗濯。

その後、さらに一般道を東進して次は富山市へ。意外と距離があるので1時間程のドライブとなった。途中、コマツの除雪車が大量にあり、北国を実感。

並ぶ除雪車

市内でまず向かったのはますのすしミュージアム。やはり富山の名物として見ておきたい場所だった。他の団体ツアー客に紛れながら製造工程を見学。

ますのすしミュージアム

ますのすし製造現場

館内にはますのすしの歴史をはじめ、神通川での鱒の漁の様子だったりが展示してあった。

神通川の鱒漁

江戸時代の大名の弁当箱は、SHANが欲しそうにしていた。

大名の弁当箱

売店では「ぶりのすし」という商品もあり魅了されたが、その日は「ますのすし(大)」以外、すべて品切れとのこと。大はさすがに食べきれないので、試食で満足してその場を後にした。

その後向かったのは、市の中心にある富山城。ここは再建された鉄筋コンクリート構造の建物だが、内部には富山城に関する資料の充実した郷土博物館がある。地味に正面口のあたりがまた工事中だったのには苦笑。

富山城

富山は元々加賀前田氏の分家の所領だったそうだ。明治以降も一時期ひとつの県だったことがあるらしい。戦時には大空襲で市街地の99.5%が焼かれてしまったそうで、かつての城下町の面影はあまり残っていない。

城の模擬天守に登ると、城址公園が一望できる。この日はミュージックフェスタが開催されていて、Rockを聴きながら城を鑑賞という異色の観光となった。

富山城の天守より

市内を走っていて気づいたことだが、この城と同じような黒瓦は、富山市内の民家に頻繁に使われている。釉薬で黒光りしていて独特の存在感を放っているが、積雪や風雨に備える意味もあり、補助金で奨励されているのだそうだ。

郷土博物館を見終えた後はぶらぶらドライブ。他にも行きたい場所はあったが、観光地は大体夕方には閉館。そのため、神通川を見に行くことにした。

神通川

水量の豊かな立派な川というのが第一印象。鱒漁の喧騒や公害を乗り越え静かに今も流れる様は、何だか国破れて山河ありの詩想に通じる趣きがあった。その勢いで結局、河口にある火力発電所まで見学。

そして引き返す頃には、日も沈み夕食の時間に。これまた名物の富山ブラックラーメンを食べることにした。

SHANが富山出身の友達におすすめの店を聞いたところ、大喜という店がいいと親切にいろいろ案内してくれた。それを聞きながら走っていると「あれ、今の大喜じゃ??」偶然通っていた道になぜかすぐ大喜が登場。

西町大喜

入店するとさすが元祖のこだわりか、メニューは富山ブラックのみ。早速二人とも麺かため&ニンニクでオーダー。

大喜の富山ブラック

かための太麺にごつごつした具。シンプルな濃い醤油とニンニクがいい感じだった。無骨なやつだけど癖になりそうな味ですぐに完食。SHANも気に入ってしっかり食べていた。

腹もいっぱいになった後は、また北陸道を通り金沢に戻った。何となくグルメツアーのようになった気もしなくもないが、一日たっぷり楽しめたし、いい羽休めの休日になった。また折を見て、今度は五箇山のほうにも行ってみたいと思う。

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