中国の旧正月で年越し。横浜中華街関帝廟

昨日は15日間に及ぶ中国の旧正月の最終日となる元宵節だった。中国では西暦ではなく、旧暦の正月を新年として祝うのが一般的だが、10日から続いた華やかな年始のお祭りムードも昨日で最後となった。

昨年のこの時期は中国湖北省にあるSHANの実家にお世話になり、年に二度目の正月を堪能しつつ、本場の中華を食べまくっていたわけだが、今年は残念ながら仕事や手続きの関係で二人とも日本に留まることになった。

ただ、SHANには少しでも気分を味わわせたくて、そういう場所がないか色々と調べた結果、何と横浜中華街で年越しイベントがあることが判明。というわけで、中国の大晦日に当たる大年三十の日の夜は、二人で横浜中華街の春節カウントダウン2013に行って来ることにした。

夜の横浜中華街

当日は早めの22時には現地に着き、いつもの福満園別館で腹ごしらえ。イベントは関帝廟媽祖廟の二箇所で同時に行われるようだったが、ここは男らしく将軍関羽の廟を選択。まあ彼の現職は商売の神様であるが。食事を終え、点々と続く紅いランタンの下、歩いてその関帝廟へと向かう。

ランタンの下、関帝廟へ

店の多くは既に閉まっているものの、売店がまだいくつも出ていて、ホカホカの肉まんが手招きをしていた。そして関帝廟に到着したところ、予想以上の人で、やたら荘厳な音楽まで流れており雰囲気は満点。

横浜中華街の関帝廟正面

関帝廟大年三十の群集

日本人、中国人が入り混じって年明け0時の参拝開始を待っていた。人々のざわめきと音楽、時折響くアナウンスに徐々に気分も高まってくる。派手な京劇風の衣装を纏った人物が出てきたのは関帝廟らしい演出。

関帝廟の前に立つ武人

だが周囲の人と同様、その人物に携帯のカメラを向けていたところ、どこかに妙な違和感。よくよく見ると、武人の左で何かが蠢いている。気になって近寄って行ってみると。。。

春節の謎のキャラクター

何だこの気色悪いキャラクターは。。えもいわれぬ不気味なデザインだが、これが奥ゆかしく恥らうような仕草で、神様のアメとやらを人々に配っている。しかも神様のと言いながら、駄菓子屋でよく見るただのいちごみるくアメだ。

このえぐいゆるキャラの登場にSHANは大興奮。記念写真を大量に撮るはめに。のちほどメス?まで登場し、つがいで観客たちを引っ掻き回していた。

まあ愛想は良かったので、何だかんだコイツで楽しんだ後は、ようやく廟の中に入りいよいよカウントダウン。係のアナウンスにも力が入る。そして、0時になるとお馴染みの花火と爆竹が3分間鳴りっぱなしに。

関帝廟の境内

関帝廟の花火

人々は炸裂する大音量の中で、俄かに明るくなった空をじっと見上げていた。参拝が始まると、日本のそれの10倍はありそうな線香を5本手に持ち廟の奥へ。それを用意された大きな炉に差しながら、この一年の願を掛けてゆく。

関帝廟で線香を立てる

最後は濛々と煙が立ち込める本堂の中に入り、涙目で本尊を拝観。本場とはさすがに比べるべくもないが、現地の年越しのムードは確かにあった。SHANとは来て良かったという話をしながら、まだ熱気の残る道を引き返した。

またいつか旧正月にここへ来ることがあれば、媽祖廟版も見てみたいところ。そのときには是非、あの謎のキャラクターの正体も見極めたいと思う。

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