富士宮食生活の記録。焼きそばや寿司等

相場の世界には”申酉騒ぐ”といって、申年酉年は変化の激しい一年になるというジンクスがあるが、それを地で行くかのように自分達も幸先の良い年明けから一転、ここまでは望まない事ばかりが次々と起こるしんどい毎日が続いていた。

まあ唯一救いなのはそんな中でも楽観して過ごせるだけの精神的な耐性がついたことだろうか。冬眠中のクマのように寝そべって冬の寒さをやり過ごしつつ、もはや半年前の思い出と化してしまった富士宮の記録でも終わらせておこうかと思う。

ハワイルームのネコ

まずは富士宮焼きそば食べ比べ活動の顛末だが、結局訪れた店は十数軒。その後は起こるべくして起きた食べ飽きるという現象を理由に調査は終了したわけだが、そんな中での栄えある金賞はこちら。富士宮焼きそば学会のお宮横丁店。

富士宮焼きそば学会

浅間神社の真向かいに位置し、観光客が真っ先に訪れるような店なので身も蓋もない結論な気がしなくもないが、おいしかったのだから仕方ない。ここで食べるべきは激香夏麺と書いて”げっこうかめん”と読ませる昭和なネーミングの一品。

激香夏麺

基本富士宮焼きそばはどこへ行ってもコシが強いが、ここはシコシコ硬い系ではなく程良いモチモチ系。コクのあるソースに定番のダシ粉。さらに激香夏麺は秘伝の香味唐辛子がプラスされ、その全てが調和して高い総合力で他を押し切った。

続く銀賞はというと、前段の店の並びにあるすぎ本のお宮横丁店。写真を撮り忘れたので画像は本店のものだが、受賞がなぜ本店でないかというと、お宮横丁店の方が焼きそばに特化していて塩麹やゴマ醤油など味の選択肢が豊富だから。

鉄板焼きすぎ本

いずれの味付けもレベルが高く、ハーフ&ハーフもあってソース味に飽きたときなどは大活躍。本店もサバサバした感じのおかあさんが明るくて印象は良かったが、味付けの種類は少なく、しかも焼きそばだけの注文は受けてもらえない。

鉄板焼きすぎ本

なぜかというと、こちらは本当は昔からお好み焼きが看板のお店。それがB級グルメGPをきっかけに焼きそばだけが目当ての客がどっと増えて、どこか忸怩たる思いがあるらしい。同様の話はこちらに限らず他の店でも結構よくあった。

最後の銅賞は富士宮駅の近くにある虹屋ミミ。本当に狭い小さな店なのでうかうかしてると通り過ぎてしまうくらいだが、有名口コミサイトの評価は実はこちらが一番上。

虹屋ミミ

焼きそばはモチモチしていてダシ粉が多め。珍しく目玉焼きが乗るので黄身を絡めて味の変化も楽しめる。また、この店もやはりお好み焼きを出しているんだが、やや緩めで少し酸味のあるソースのそちらも個人的にはかなり美味しかった。

虹屋ミミの焼きそば

虹屋ミミのお好み焼き

この店を切り盛りしているのは一見少し怖そうなお兄さんだったが、この方が大変物知りで富士宮について色々な事を教えてもらえた。富士宮に焼きそばやお好み焼きの店が多い理由も尋ねると、富士山から流れ出た溶岩が地盤になっていて昔は米ができなかったからなんだとか。

とまあ以上が二人の焼きそば店TOP3になるが、それとローテーションを組んで食べていたのが家の近くにあるこの沼津魚がし鮨。関東にも店舗のあるチェーン店だが、平日も毎日待ちが出るくらい地元でも人気のある寿司店。

沼津魚がし鮨

ここでよく食べたのはデカネタでお値打ちなこの近海ランチ。来日直後はコーンばかり食べていたShanも、各地を周り静岡滞在を終えた今ではイワシやハマチも美味しいと言うように。なんだか妙に感慨深いものがあり。

また、富士宮の食生活で忘れてはいけないのが、呆れるくらいよく食べていた生シラス。これはスーパーで漁港直送の新鮮なものを買ってくることが多かったが、一度シラスの水揚げで有名な田子の浦港まで食べに行ったことがあった。

田子の浦港

立地がコンビナートの真ん中なのでとても趣ある感じではないが、ともあれ港内に入ると漁協食堂で生と釜揚げのハーフハーフ丼を注文。さすがに一尾一尾がぴんとしていて見た目から新鮮感があった。比べると味はやはり苦みのある生が美味。

田子の浦漁協食堂

生釜シラス丼

残る富士宮での食の定番といえば、住み始めてから発見してしまった高原ジェラート。富士宮市の北部は富士山の裾野で高原が広がっており、牧場がいくつも点在している。普段は富士宮イオンのミルクランドが行きつけだったが、時にはこのいでぼくなど牧場まで足を伸ばすこともあった。

いでぼく

いでぼくは各種乳製品はもちろん、パンやピザ、パスタ等々食べられる商品が大変豊富。特にこのクリームチーズジェラートは至高だったが、しかしより印象的だったのは牛舎などの施設がとても清潔で管理が行き届いていたこと。

いでぼくのジェラート

個人的にはやはり畜産用の動物であってもQOLにはきちんと配慮する社会になってほしいと思っているし、そういう生産者の商品をできる限り選ぶようにしているだけに、今後もSAなどで見かけた折にはそんな大義名分でもってぜひこのジェラートを食べ続けていきたいと思う。

ということで今回は食べ物の話ばかりに終始したが、また別に滞在終盤の外出記録などを残して、それをもって富士宮生活も締めとしたいと思う。

2016年の総括と2017年の抱負

新年明けましておめでとうございます。細々と続けてきた当ブログもはや6年目。その割りには相変わらずまとまりのない文章や更新頻度で我ながら情けないのですが、そのような感じでやってきたからこそ、長く続いているともいえるのかもしれません。

そんな勝手気ままなブログではありますが、それでも今もたまに覗いてくださっている皆様には、本当に感謝してもしきれない思いです。今後もマイペースではありますが更新は続けてまいりますので、本年も何卒よろしくお願いいたします。

富士山見える?

昨年の移動につきましては、5~8月に住んだ静岡県富士宮市の1か所となりました。私生活での変化も大きく、その辺とのバランスを取りながらの滞在となりましたが、今思い出しても豊かな緑や澄んだ水が印象的な気持ちのいい場所でした。

ただ、諸事情で関東との間を行き来したり、一時はShanが外出できないコンディションになるなど、富士山登頂や山梨ワイン巡りといった一部の計画は未達に終わっています。そう遠い場所でもないので、そこはまたいつか再挑戦したいと思います。

白糸の滝全景

というわけでこの富士宮をもって、2012年3月17日のまだ仄暗い早朝に高知へと発ってから、4年5カ月に渡って断続的に続けてきた移動生活も一区切りにしようと思います。その間に住んだ街の数は計11。観光で訪れた都道府県は34となりました。

人生の少なくない時間を割いて行ってきた事ですので、得られたものは?という風に一言で総括しようとしても、正直色々とあって上手くまとまりません。ただ、ざっくりと言えばやはり日本という土地への愛着や理解が増した点と、自分自身の精神的変化が大きかったように思います。

いざ移動生活

そもそも自分は元々海外志向が強く、学生時代の家族や友人との旅行と言えばアメリカやヨーロッパ。一人旅に出たのも中国でした。ではなぜ国内を周り始めたのかといえば、きっかけは3.11の大震災とそれによる計画停電でした。

関東の停電が万一常態化してしまえば、PCなしに収入のない自分はすぐさま路頭に迷うことになります。そのため、これを機にリスクの少ない西日本に移っても、問題なく仕事ができるような体制を真剣に検討するようになりました。

震災後の仙台荒浜

調査の結果、大手マンスリー賃貸の半額物件を利用すると、格安で地方に住めることが判明しました。幸い停電は一度切りで済んだのですが、しかし元々自営業になりたてで、モヤシをかじるような低収入の日々が続くだろうと思っていた矢先のこと。

いくら自営業とはいえ、関係ないShanにまでモヤシをかじらせるのは忍びなく、どうせかじるならせめて新しい街、新しい景色を眺めながらにしよう。と、いわば鎮痛剤のような効果を期待して地方へ飛び出したのが移動生活の始まりでした。

高知の空

バラ色な気持ちで始まった訳ではなかった移動生活ですが、結果としては最初から最後まで、本当に素晴らしい時間を過ごすことができました。どの土地が一番ということなく、どこも歴史や文化、風土に見るべきものがあり、居心地の良い場所や、美味しい料理がありました。

ほぼ全ての行程を車で運転していますので、北海道から沖縄まで地理的な広がりはもう肌感覚で分かりますし、各地方がそれぞれ持つ個性の違いから、それらを越えて全体を貫く精神的な文化まで、以前と比べてもっと重層的に日本という土地を見られるようになったような気がしています。

マゼランズの地球儀

ただ、これら一連の旅行生活が楽しかったのは、ひとえにShanという連れ合いがいつも横にいてくれたからこそです。いかに美しいものを見ても、もしそれをShanなしで感じていたのなら、きっとどこか寂しさがあっただろうと思います。

その意味では昨年の目標と同様に、定住後は人にもより一層意識を向けていけたらと思っています。自分は元々一人でいる事が好きなタイプの人間ですが、今までしてこなかったからこそ、物事を一緒に共有したり、共感したりすることのできる人を増やしていく努力を続けていきたいと思います。

富士サファリパークのミーア

ちなみに現在二人はというと、横浜市内に通常の賃貸を借りて暮らしています。生業の投資の方は今年こそ勝負といったところ。昨年は前半戦こそ調子が良かったのですが、後半の失速が響いて過去最高益ながらも目標値には届きませんでした。

毎年のように環境が激変する投資の世界ですが、何が起こっても結果をまとめる力はついていると信じていますし、今年こそはそろそろ生計の事を一々考えなくていいレベルに届いてほしいと切に願っています。いわゆる”金持ち”になりたいという欲求は正直ゼロですが、とはいえ経済力は今後の人生の基盤ですので、30代のうちに形にできるよう今年も全力で邁進するつもりです。

霞城公園の桜

仕事や生活において自分が日頃から信じている言葉に、「欲しいものを手に入れる一番確かな方法は、欲しいものに相応しい人間になろうと努力することである。」という投資家のチャーリー・マンガーという人の言葉があります。

まだまだ欠点だらけで今年もきっと投資に人間関係に色々失敗するのでしょうが、長期的に何かを達成しようと思えば結局このアプローチしかないのだと思います。そもそも人間の価値は何を持っているかではなく、どんな人間かということに尽きると思いますので、今年も目先の事で右往左往せず、自分が少しでも良い方向に変わっていくように、また新しい一年も精一杯励んでいきたいと思います。

藻岩山の夕陽

当ブログにつきましては、これを書かずに終われませんのでまず富士宮焼きそばの話を。その後は引き続き不定期で横浜での暮らしなどを記録していけたらと考えています。そのほかにも短期での移動や、将来的には海外などもまだ視野に入れていますので、しがないブログではありますが今後も何卒よろしくお願いいたします。