京都市内観光。無鄰菴、南禅寺、伏見稲荷

東名から名神と走り、休憩2回で昼過ぎに京都に到着。本日は京都泊のため、夜まではフリータイムとなる。今回は行ったことのない場所を中心に回る予定で、最初に向かったのは南禅寺

南禅寺の三門

正門の前にある駐車場に停め、2時間1,000円の料金を先払い。時間オーバーした場合のことを尋ねると、係りのおじさんは「かまへんかまへん」オフシーズンだからかおおらかなものだった。

さて観光、、と思った矢先空腹に気づき、トイレだけを借りてすぐに引き返す二人。周囲のレストランを探すことにした。名物とはいえ湯豆腐料理はあまり気が進まず、ふらふらしていると無鄰菴という場所を発見。山県有朋の旧別荘だという。要所、要所に紅葉が配置されており、秋には綺麗なことだろう。

無鄰菴の受付

無鄰菴の庭園

その後、空腹を思い出した二人は、食べログで真剣に調査を開始。shanがキリン(京都市動物園)を見つけ「キリンに会いたい!」と言い出す。と同時に検索結果から、そちらの方向に評価の高い店・山元麺蔵を発見し、結局そこでの昼食となった。

手打ちうどん山元麺蔵

山元麺蔵の赤い麺蔵スペシャルと鶏ささみ丼

唐辛子の利いたコッテリ系のうどんに大満足。ゴボウの天ぷらもサクサクで、カレー味のスパイスと相性抜群。好き嫌いの激しいshanも納得の様子。店員さんは大変親切、丁寧で、あちらから記念撮影までしていただいた。昼下がりまで行列ができていたのも納得のお店。

腹がふくれたところで、ようやく本来の目的である南禅寺へと戻った。華美なところはないが、スケールが大きく質実剛健といった風情の境内。

南禅寺の法堂

南禅寺の巨大灯篭

南禅寺の北側

有名な水路橋は脇の道をひたすら辿ることができたためどうしようか迷ったが、道行く人によると「インクラインと浄水場まで行ける」とのことだったので、せっかくなのでそこまで歩いていくことに。物好きな二人。

南禅寺の水路橋

南禅寺の水路橋を辿る

それをしっかり確認して引き返した後は、奥へ進んで国宝の方丈庭園も見学。枯山水。”虎の子渡しの庭”や”如心庭”、狩野派の障壁画も数多くあった。

方丈庭園の虎の子渡しの庭

方丈庭園の如心庭

名刹で心が穏やかになったところで、次の目的地京都伏見稲荷大社へ向かう。すでに日が傾いていたが、ここは参拝時間に制限がないのが魅力だ。数多くの狐形の絵馬から、今も厚く信仰されていることが分かる。

伏見稲荷大社

伏見稲荷の狐の絵馬

途中で”おもかる石”というものがあった。心に願いを思い浮かべながらその石を持ち上げ、思ったよりも軽ければ願いが叶い、重ければダメということらしい。

ただ、そもそもすべて平仮名で書かれた、妙にライトな感じのその名前が、軽い方へとバイアスを傾けているように思う。持ってみると想像よりも断然重く、あえなく願いは打ち砕かれることになった。

伏見稲荷のおもかる石

そして個人的に一番の目的であった千本鳥居は、千本で済むのかというくらいの圧倒的な量で(実際に1万基あるとのこと)、その神聖というよりは少し妖しげな、不思議な世界感を存分に楽しんでくることができた。ただ、ここは陽が完全に沈むと、一転してありえない恐怖空間へと変貌するので要注意。

人の気配はなく、周囲は闇に沈む森、裸電球の明かりと無限に続く鳥居。聴こえるのは鴉の鳴き声だけ。時折、方向感を失いかける。shanはこの辺りから表情が完全に固まり始めた。

日没後の伏見稲荷

夜の伏見稲荷の鳥居

結局、三ツ辻辺りでshanが限界に来たため引き返すことにした。同じ道を戻るのもつまらないため、北側(お産場)の道を通って帰る。一層人の気配のない道に少々後悔しながら急ぎ足で戻る二人。そのとき、なぜか闇の中から突然犬のうなり声が。。。気のせいかと思った途端、さらに進行方向から激しく吠え立てられる。

お稲荷さんを知らないshanが狐を犬と勘違いしたので、一瞬祟りかと思われたが、しばらく待っても飛び出してこないため、どこかに閉じ込められていると判断し何とかスルー。海外からの観光客がこれを体験したら、その晩に即日本を去るのではないかと思うレベルの攻められ方だった。

その後、何とか駐車場に到着し人間世界に帰ってきた後、予約してあった宿に車を停めて、花見小路から先斗町へと歩き、その中の魚料理の店で食事。そんなこんなで京都の夜は更けていくのであった。

花見小路

先斗町

西京焼き

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