今年の桜。千葉城と目黒川桜まつり

今年の桜は先週見頃を迎えたが、最近の関東は曇り続き。青空の下で花見ができるような日はほとんどなかったが、それでも数少ない晴天の機会を突いて何度か見には行ってきた。

先週の26日は知人の大学院修了式に付き合い千葉の方へ。中国のSHANの地元から2年前に千葉大学に留学してきた子だが、当時、拾った猫の飼い方を彼に指導したのが昨日の事のようだ。

当日の式の会場は千葉県文化会館。最寄り駅でその子を拾い、SHANとともに会場に送る。自分はこういう式典が苦手なので、二人の了解を取って、終わるまでの時間ですぐ裏の千葉城へ。

駐車場から千葉城

この場所は平安の昔からこの地を領有した千葉氏の城館跡。ただし、この天守型の建物は昭和42年竣工の模擬天守。城館時代とは異なる姿で現在は郷土博物館として機能している。

千葉城の正面

いまいち歴史のない建物なのは前々から知っていたが、今回は展示物と周囲にある亥鼻公園の桜を目的に訪問してきた。まずは城の周りをぐるりと一周して見頃の桜をチェック。

千葉城から望む

千葉城の桜

工事の車や露店のブルーシートが若干雰囲気を壊していたが、ちょうど晴れ間がのぞいてくれたのでなかなか綺麗に鑑賞できた。続いて城の入場口へと向かうと案内板。これがよく見て仰天。

千葉市立郷土博物館の案内板

うーん、何だこのやたらと弱気な価格設定は。。。かえって内容に不安を覚えつつも、大人1名60円を支払い入場。まずあったのは千葉氏隆盛の祖である千葉常胤の木像。

千葉介常胤像

この人は源平の戦いで源頼朝の挙兵に協力した下総の有力武将。戦上手で数々の合戦で武功を立て、頼朝の信任も厚かったそう。その子孫が千葉を統治する千葉介を代々引き継ぐことになる。

平安時代の甲冑

千葉氏の歴史、妙見信仰北条氏の支配、銃火器や刀剣のほか、甲冑も多く展示。上は平安時代のもので、下が戦国時代のもの。後者は当世具足と呼ばれ、歩兵戦に合わせより機能的になっている。

当世具足

展示は想像以上のボリュームで、結局最上階を見る前に呼び出しが。すぐ城を後にして二人と合流したが、まさにお値段以上、千葉城。信長の野望革新をやっていたのもあってか、結構楽しめてしまった。

その後は千葉大の構内で記念写真を撮ってから昼食を取り、午後の研究室の送別会にその子を送り届けた後は帰路に就いた。帰りには寄り道をして、この際と目黒川の桜も見ることに。

目黒川桜まつり

目黒川桜まつりの人出

目黒雅叙園の向かい辺りの駐車場に停めることができ、歩いてすぐ目黒川へ。小ぶりだが本数の多い桜並木が両岸に続く。ただ、残念ながらこの時間帯から空が雲に覆われてきた。

目黒川の桜近影

目黒川の桜

きれいはきれいだが、やっぱり天気は大事だと痛感。Wikipediaの中の美しい目黒川の桜にはお目にかかれなかった。まあ初訪問でもあり、どんな感じか分かっただけでも良しとしたい。

それにしても桜は見る度に不思議な木だなと思う。バランスというものを考えず、咲くなら咲くで全部花にしてしまう。だからこそ見る者に強い印象を残すわけだが、これは事業にも生き方にも何だか通底するような気がする。

白い桜

掠め取ること火の如く、動かざること山の如し。バランサータイプの自分にはそんなとこが足りないのだろう。今年の仕事の課題としても意識していきたいなと思う。

今年の桜。千葉城と目黒川桜まつり” に1件のフィードバックがあります

  1. SAWA

    さすが、城のフレーミングが巧い。
    これだけキレイに庭が整備されていて、展示館も破格のプライス。
    歴史には背を向けてしまいがちだが、これなら興味本位で
    入ってみようかとも思える。

    桜の花は淡いから曇天だとどうしても風景に同化してしまうね。
    こちらもあと2箇所ほど狙っていたスポットがあったものの
    週末雨予報で今年の桜撮影は絶望的。

    来年は青空の下の目黒川に期待してます!

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