少し前のことになるが、GWの終わった翌週には鹿児島へと日帰り旅行に行ってきた。熊本市から鹿児島市は意外と遠く、直行だと車で約2時間半。なので当日はいつもより早く起きて出立し、まずは近所のコンビニで食料やドリンクを買い込んだ。
するとShanが早速、携帯を忘れたとか言い出した。仕方なく自分が走って取り戻ると、なぜかすれ違う人がみんな「おはよう!」と声を掛けてくる。どうやら早朝からランニングしている感心な好青年に見られてしまったようだった。。
朝からよく分からない勘違いをされた後は、気を取り直して九州道を南下。えびのJCTをあえて宮崎方面へと進み、まずは宮崎県小林市の生駒高原という場所に立ち寄った。
この生駒高原は花畑が有名。いつも寺とか渋い場所ばかりで不満の声が上がっていたので、今回は少しShanに配慮したかたち。咲いているのはポピーと、おそらくデイジー。
しばらく景色を眺めたり、写真を撮ったりしていると、後から観光客がどっと押し寄せたので、ここは早めに来て正解だった。人が増えた時点でそそくさと退散し、続けて隣のえびの高原へ。
このえびの高原の不動池は美しいコバルトブルーの湖面が評判らしいが、残念ながらこの時間からあいにくの曇り空。磐梯山の五色沼といい、どうもコバルトブルーには縁がないらしい。
不動池の後は山を越えるようにしてさらに南進。するといよいよ鹿児島県の霧島市に入った。このあたりは現在も活動中の火山帯だが、道端で噴出している湯気がいかにもといったところ。
そんな山道を深く分け入り立ち寄ったのは硫黄谷温泉。坂本竜馬とおりょう夫妻が新婚旅行で訪れた場所で、その湯を単独で引いている霧島ホテルの庭園大浴場に日帰り入浴することにした。
庭園大浴場は大部分がフリーゾーンという名の混浴だったが、水着で入るテーマパーク的な雰囲気かと思いきや、この時間女性はおらず、パラパラといる男たちは男湯と同じ調子で入っている。
完全に想定外の空間になっていたが、せっかくだからとShanは一周し、その後は女湯ゾーンを楽しんだようだった。まあ前向きに考えれば日本の温泉文化を体験できたとも言えるのだろうか。。
そんな硫黄谷温泉からさらに南下すると霧島高原に到着。まほろばの里というなだらかな草原で、Shanが前日の夜にこそこそ作っていた弁当を食べた。これがまさかのネコ弁。。
可愛いが必ず食いちぎられることになるキャラ弁の悲哀も感じつつ、食後は霧島の市街地を抜けて鹿児島湾まで到達。ハサミ型の鹿児島県を、左の刃の部分に沿ってまだまだ南へと走る。
そうしてようやく鹿児島市に辿り着くと、まず手始めに薩摩藩島津家の別邸と庭園がある仙巌園を訪れてみた。
島津義弘の甲冑や、示現流剣術の展示を見た後は、屋敷に入って抹茶を頂きつつ解説を拝聴。屋敷内の方に「桜島の噴煙出てないですね?」と聞くと、しょっちゅうですよーと言っていたが、確かにその数分後には実際に噴出の瞬間も目撃できてしまった。
いろいろと見所の多い庭園だったが中でも面白かったのは猫神。島津義弘が文禄慶長の役で朝鮮に渡った際、時刻を知らせる役目として7匹の猫を連れて行ったんだそう。そのうち5匹は戦死するものの、2匹が生還したためにここに猫が祀られているんだとか。
仙巌園の後は併設の尚古集成館で、明治維新の原動力となった薩摩藩の近代化の歴史をチェック。
そこから距離の近い順に、伝統工芸品の薩摩切子の工房や、外国人技術者の住んだ異人館などを見てまわる。
さらに先では西南戦争で西郷隆盛が籠ったという洞窟も。官軍に囲まれながら自決前の5日間をこの場所で過ごしたのだとか。脇にはちょっとしまらない感じの立像もあった。
街を見下ろす城山では市街地と桜島を一度に眺めた。ネコが多くてShanの気が取られていたが、この日はどうもネコづくし。
と、ここまでで一応予定していた観光を全て終え、街中へ出て夕食を取ることに。この日は郷土料理を出す25の屋台が集まったかごっま屋台村という場所へ行ってみた。
これがなかなか活気のある屋台村で、いずれの店もほぼ満席。酔ったオジサンがピースしながら入ってきたので掲載可能な屋台の写真がないんだが、一周した後は結局最初に声をかけてくれたブリの店へ。するとコの字型の狭いカウンターに通された。
そこで店長や隣の洒落た中年カップルのお二人から鹿児島話を聴きつつ、茶ブリの刺身やカマをつまんだ。自分だけノンアルコールなのは切なかったが、締めには奄美大島の鶏飯なんかも食べられて、なかなか楽しく満足な夕食になった。
食後は夜風に当たりながら、市の中心を流れる甲突川沿いを散歩。橋や堤防のライトアップがやたらと洒落ていて、まるでどこかのバーのような雰囲気だった。そこから駅まで歩いていき、最後にデパチカで土産の薩摩揚げを買ったところで、今回の旅は終了。
火山灰だとか、垢抜けないイメージで語られることもある鹿児島だが、実際に来てみると歩道や街路樹は整然として美しく、人情あり、美味い物ありの非常に印象の良い街だった。それにいわゆる南方系のDNAが入っているためか、体感上ハッキリした顔立ちの人の遭遇率がかなり高かったように思う。
個人的には父方が祖父の代までこの地で暮らしていたこともあり、筋一つとってもどこか親近感の沸く場所だった。指宿に屋久島、奄美大島などまだまだ見てみたい場所は多いので、今回の小旅行を機にぜひまたいつか再訪を期したいと思う。
早朝から晩までかなり充実した一日を過ごせたようですな。
確かに田舎へ行くほど朝方は挨拶を掛け合う習慣が残っている印象だが、
皆の期待に応えられるようこれを機に改心して朝ランしては…?
鹿児島と言うと、今は真っ先に口永良部島の噴火を思い浮かべてしまうね。
そこら一帯はなかなかのデンジャラスゾーンと化していそうなので、
住居の近くにも山があるのならいつでも避難できる準備を…。
はて、いつもの渋い観光地巡りに配慮と言いつつ、最終的には
史跡巡りをしているあたりさすがだw
甲斐あってデイジーの花畑はかなり芸術性の高い写真ですな!
これだけギッシリ詰まって多彩に群生しているのも珍しいのでは?
草原でネコ弁を食べながらピクニック気分ってのもいいね~♪
何だか熊本に行ってからアリがアウトドアマンに見える場面が
ちょいちょい垣間見える。。目指せワイルド!!
朝ランがこれほど似合わない人間もいないと思うが、
思えば学生時代は夜河原を走ったりもしてたな。
なぜこんなことになってしまったのやら。。
しかし言われてみれば阿蘇や霧島、それに桜島に雲仙と、
確かになんだか火山の近くばっかりうろうろしてる気もするw
配慮といっても一部配慮なので、基本テーマは歴史です。。
毎回どっか違う場所に住むとアウトドア派っぽくなりかけるんだけど、
川崎方面に戻るとすぐにニート形態に戻るので、
なるべくアウトドア感の残ってる間にまた会いましょうw
長久手イモ〜!おいしそう(^.^)
長久手イモは名前は悪いが味はいいんだよ!