2017年の総括と2018年の抱負

新年明けましておめでとうございます。早いもので本ブログも開設7年目。当初は引越をしながら全国を旅する移動生活の記録を目的としていた当サイトでしたが、昨年は開設以来初めて、住む場所を一度も変えない年となりました。

定住後の記事はどうしても身近な話題が多くなりましたが、それにも関わらず例年と変わらぬご来訪を本当に感謝しております。今後も引き続き日々の出来事などを書き連ねていこうかと思いますので、至らぬブログではありますが本年も何卒よろしくお願いいたします。

団地より

昨年は移動生活を終了し、横浜での定住を開始したいわば節目の年でした。しかし新年に当たって振り返ってみると、厄年というものがあるのならまさにこのことかというような、辛いことの非常に多い一年であったように思います。

何よりもまず思い出されるのは、いくつかの大きな別れがあったこと。特に親しい存在との死別というのは長らくなかったことなので、最初は現実感がなく、どんな風に悲しんだらいいのかさえ分からないくらいでしたが、去年はやはりその時の寂しさや喪失感といったものが最も大きく心に残りました。

武漢の高速道路

もちろん現在は二人とも既に前を向いているのですが、この経験からあえて何か戒めを得るとするのなら、これからも自分にとって本当に大切なものと、一見大事そうで実はそうでもないものとを見誤ることなく、大切なものを”言葉と行動で実際に大事にする”ということを愚直に続けていくことかと思います。

自分たちもいつかは必ず経験する死。それは誰もが抵抗して必死に戦う相手でもありますが、しかしまた同時にひとつの人生の物語のエンドロールでもあります。大切な人たちがその時を迎えた姿はいつまでも忘れませんし、いつの日か自分もその仲間に入るときには、願わくば笑顔でいられたらと思うばかりです。

監利の家

また、昨年は生活の糧である投資の方も、期待とは裏腹に低調な結果に終始することになりました。その原因が自分の未熟さにあればまだ始末は良かったのですが、歴史上最低水準の変動率という、想定を超えた市場環境の変化が原因となっていましたので、どうしても苦戦が長期化することになりました。

例えるならライオンが狩りをして暮らしていた草原が、ある日突然川の大氾濫によって水浸しになったような感覚です。ライオンは狩りの能力を失った訳ではありませんが、足元が水場では少しの獲物を取るにしても一苦労です。水が引けばまた以前のように狩りはできるのですが、現在のところまだ元の草原に戻るような気配はありません。

赤レンガ倉庫の建物跡

これは知人の投資家や、SNSでフォローしているトレーダーたちにも共通した実感のようなので、実際に米株や仮想通貨の界隈を除けば、一様に収穫の乏しい一年だったと言っていいのかと思います。しかし理由は何にせよ、結果として自分がまた似たような景色の場所に戻って来てしまったことについては、正直なところそれなりの失望や疲労感を覚えずにはいられません。

ただ一方で、立っている場所は一見同じようでも、立っている自分自身は以前とは全く違う自分であるとも思っています。夜明け前が一番暗いとも言いますし、再び正しい道を見つけて歩き出したなら、必ず前以上に大きな景色を見られるものと今でも信じています。まずは変化への対応策が実を結ぶのを待ちながら、忍耐強く再度飛躍の機会を窺いたいと思います。

横浜の夜景

昨年はその他にも様々な出来事があり、何かにつけて本当に思い通りになることの少ない一年でした。ただ、そんな毎日の割には過度に落ち込むこともなく、それなりに元気に暮らせていたのは、つぶさに思い返せば実際には例年と同じくらい楽しかったこと、嬉しかったことの多い年でもあったからなのかもしれません。

二人の影

Shanとは昨年もまたたくさんの時間を共に過ごすことができました。定住したならしたで家でカフェやディナー。去年は映画よりもドラマを多く見ていたため、よくドラマ王などと揶揄されていました。愛猫みーは健診の結果も問題なく、日夜勢いよく駆け回っています。家族や親しい友達と度々出かけた食事や旅行も、すべてが自分にとってはかけがえのない大切な時間でした。

それぞれは些細な出来事であっても、そんな時間があってくれさえすれば、自分は総じて幸せに生きていくことができるんだなと。もちろん人生の様々な目標を忘れるわけではありませんが、今年もまたそういった何気ない毎日を大切に、どんな状況にあっても楽しんで過ごしていけたらと思っています。

美ヶ原

また、昨年起きた良い方の一大事といえば、Shanが子供を授ったということです。既に妊娠8か月を過ぎ、来月には出産予定です。去年は怒りという小説の一節にある「本当に大切なものは、増えるんじゃなくて減っていくんだ」という台詞が頭から離れなかったのですが、それが今年は一つ増えるのだということを純粋に喜びたいと思います。

自分は元々子供があまり得意な方ではなく、何だか不器用な接し方しかできないタイプなのですが、それでも胎動でキックゲームをしてみたりと交流も始めています。飼い猫との初遭遇がどうなるかも興味津々ですし、これから先の末永い付き合いを楽しみにしたいと思います。

子供のエコー

こうして始まった本年ですが、新年を迎えての抱負はというと、実はあまり大上段に構えた目標などはありません。投資にしろ人間関係にしろ、常にいい加減なことはせず、ただその場その場で自分が正しいと思うことを精一杯していこうということだけを考えています。

たとえそれが世の中の一般的な考え方と違ったとしても、それはそれで今更気にするようなことでもありませんし、決して独り善がりになることなく自分らしく、といったスタンスでまた一歩一歩進んで行けたらと思います。元々好きな旅などもやはり折を見て出掛けられたらと思っていますので、今後ともふつつかではありますが当ブログをよろしくお願いいたします。

太陽

2017年の総括と2018年の抱負」への3件のフィードバック

    1. ari.d5233 投稿作成者

      なんか数字見ると時間経ったよね。
      成長した気がするところもあれば、全然変わってないところもありつつ。
      でも人生全部ここから!今年もよろしくね。

      返信
  1. SAWA

    今年は、と言っても亀レスでもう2月も終盤に差し掛かって今更感だが、良いスタートを切れそうですな!
    何事にも無駄はなく、心の痛みを味わうこともまた自分にとって経験という糧になるわけで、その先に自分がどう変化できるかが大切ですなヽ(´ー`)

    しかしベビー写真がここまで隠れずにハッキリ映り込むとは大物な予感!?

    返信

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