早いもので金沢滞在も残すところあと1週間。丸一日出られるチャンスも少なくなってきたので、先週末は前から気になっていた白川郷に行ってきた。
白川郷の荻町集落は合掌造りで有名な世界文化遺産だ。有名な場所なんだが、実は訪れるのは今回が初めて。北陸道、東海北陸道と走り、約1時間で白川郷ICに到着。まずは早めの昼食を取るために道の駅・白川郷に立ち寄った。
このあたりでは道の駅まで合掌造りになっているらしい。食堂や土産物コーナーのほか、合掌造りミュージアムまであり、予想外にも一足先に合掌造りの家屋を見学できてしまった。
フライング気味に最初の観光を済ませた後は、持参したサンドイッチを食べ、白川郷・荻町集落を目指した。少しするとすぐ案内の標識が見えてきたが、さすが世界遺産、ここから久しぶりに観光地の渋滞に巻き込まれた。
何ともならないので、カメラを研究しつつ車窓の景色を撮影。山々の紅葉はまだ色づき始め。見頃は来月のようだった。
トロトロ小一時間かけてようやく村営駐車場に到着。入庫の際にもまたしばらく待たされたが、車列からはやっと合掌造りの家がちらほら見えてきた。
車を停めた後は早速、荻町集落の散策に向かった。庄川の対岸に渡ると、合掌造りの家が惜し気もなく立ち並ぶ。そこではコーヒーショップまでもが合掌造り。
そして道なりに歩いていくと、まずは明善寺が見えてくる。明善寺はこの集落でおそらく唯一の寺であり、その古びた鐘楼や本堂は江戸時代後期のものだそう。
本堂の隣にある庫裏という建物は有料で入館が可能。集落で最も大きな合掌造りらしく、内部は四層五階。各階には農具や養蚕の道具などが多数展示してあった。
一通り展示を見たあとは、またぶらぶら散策を再開。どこもまんが日本昔話に出てきそうな懐かしい雰囲気で、屋根のモコモコ感が何ともたまらない。
SHANは小さな猫用の合掌造りを発見して喜んでいた。実際にはこれは穀物の加工場として使われた建物。
その他にも長瀬家や国の重要文化財である和田家などを見学。
村内を一周した後は、山腹の荻町城址から集落を一望した。よくポスターなんかで使われている遠景と同じ景色。いつかまた雪の時期に見てみたいという気持ちになった。
帰り道には休憩所で飛騨牛コロッケと飛騨牛めしを間食。一軒一軒結構ゆっくり見たのと、渋滞の影響もあって、結局、当初の予定にあった五箇山の方へは行けなかった。その代わり、夕食は金沢森本にある五箇山農園食堂へ。
五箇山の野菜や堅豆腐なんかを使った人気の食堂らしい。おかず20品目のセットと豆腐ジャージャー麺を注文してみたが、どちらもおいしく特に玄米は家でも炊いてみたくなった。
この日の戦利品はこの食堂で買った赤カブの漬物と、白川郷で収穫されたお米2kg。米は買ったばかりなのに、どうしても食べてみたくなってつい買ってしまった。というわけで来週末には米を計4kg載せて京都へと移動予定。