早いもので今年もまもなく折り返し。自分達もようやく諸々の用事に切りがついたので、いよいよ一昨日は今年最初の移動日を迎えた。

今回の滞在地は沖縄。候補地は色々と出たが、環境やら日程やら考えると意外と制約が多く、結局は昨年順延した沖縄に落ち着くことになった。

沖縄への移動はもちろん航空機を利用する。二人分の荷物や生活用品を抱えて初めてのLCCに搭乗。さすがに今回の移動は体力的にも結構大変だった。

機体はB737-800。座席は聞いていたように狭くはない。疲れなのか、興奮なのか、眠いのにあまり眠れないので、窓の外に広がる雲海をぼんやり眺めていたが、沖縄に近づくと雲は晴れ、綺麗な珊瑚礁が見えてきた。

ようやく着陸というところでこの日はゴーアラウンド。予定より早く着くはずだったが結局定刻通りになった。まあ那覇上空の遊覧飛行に申し込んだと思って我慢。その際、機体の影に虹がかかるブロッケン現象発生。

ゆっくりと旋回して再び那覇上空に戻り、今度は問題なく着陸。翼の動きを見て楽しむ。

機内から出て最初の感想は、うわあっつ。。この日は何とか晴れたが基本的に沖縄はまだ梅雨。暑い上にじっとりと湿気が多く肌がべとつく。

だが、そんな暑さにもへこたれず、次は予約したレンタカーの受け取りに向かう。SHANを荷物と一緒にロビーで待たせ、駆け足でゆいレールでふた駅先の小禄駅へと移動した。

下車後、店に向かって歩いていく途中、道端には何気なくハイビスカスの花が咲いていた。強い日差しと青い空にようやく沖縄を実感。

レンタカーショップに着くと、割り当てられた車は年季の入った銀のセダンだった。

乗っている自分を想像するとやや気が塞いだが、これからあちこち連れて行ってもらうと思えば、愛着も湧いてくるというもの。

その渋めセダンで空港に戻りSHANと合流した後は、今回の滞在先である名護市へと向かった。途中、国際通りでは川崎の沖縄料理屋波照間の本店を発見。

本島を縦断する沖縄自動車道を約60km北上し、許田I.C.から島の西側の海に沿って国道58号を走る。大体1時間ほどで名護市内に到着し、鍵の受け取りついでに、名護市役所に少し寄り道。

この市役所の建物はとても変わっているのだが、建築物として過去に受賞歴もあるのだとか。ブロック型の石造りに、大量のシーサー。カジュマルの緑も濃くて沖縄感たっぷり。

そして鍵を入手した後は、無事物件に入居。事前に宅急便で送った仕事道具のパソコンを待って、そそくさと荷解きとセッティングを済ませた。

勢いでここまで来たがさすがに疲れたので、夕食は歩いてすぐの食堂に入ってみた。その名も『ヤンバル食堂』。一見やや怪しげ。

ちなみにヤンバルとは山原と書き、沖縄本島の自然豊かな北部一帯を指す言葉。名護市はその中心都市と位置付けられている。

そのヤンバルの食堂だけに地元らしい料理を期待。価格が安いので大丈夫かな？とも思ったが、腹が減っていたのでとにかくラフテー丼、ゴーヤチャンプルー、ソーキそばを注文。

結果的に出てきた料理は全部かなり気に入った。このゴーヤチャンプルーは苦味が少なく、豚肉に少し焦がしたような香ばしさがあってうまい。さすが現地だけに安い食堂でも十分な品質。

また、ラフテー丼の方はラフテーがありえない量。厚みがあるわけではないものの白飯が不足するくらいの量。肉は少し固めだが費用対効果で言えば十分満足。メニューが豊富なので今後も気軽に通いそうな店だ。

満腹になって店を出ると、外はもう真っ暗。最後の元気を振り絞りイオンで買い出しを終えて帰宅した。夜になっても気温は高く、家では今年初めてエアコンをつけた。

ここではもうすぐ夏が来る。何だかその季節感のギャップがまだ埋まらないんだが、ともあれ約3ヶ月間の沖縄生活が無事スタートした。