9月も中旬に入り、だいぶ秋を感じるこの頃の川崎。写真の方もあらかた整理が終わったので、長かった沖縄滞在の記録も今回で区切りにしようと思う。最後の記録は、沖縄を離れる直前の週について。
この週末は荷造りや掃除でバタバタするはずだったが、なんだかんだで飛行機の受託手荷物に納まる程度の量。二人でフル稼働すると意外とあっけなく片付いてしまい、ガランとした部屋にいても仕方ないので外へと繰り出した。
ちょうど空の方も曇り予報を覆しての晴れ。最後まですまんなあ、なんて思いながら、何度も走った環状線を通りまずはウッパマビーチへ。
相変わらず綺麗な海だったが、今回の目的は看板犬ごん太のほう。犬用のおやつを持参して別れの挨拶をすると、「また来いよ」とでも言いたそうな妙に改まった顔をしていた。まあおやつ完食後はすぐ隣のBBQの方へ行ってしまったが。。
ワンとの挨拶が済んだ後は、ちょっとワルミ大橋に寄り道。今帰仁村と屋我地島を結ぶ2010年開通の橋で、大型船を通すために高さが約37mもあるので眺望はなかなか。駐車場でアイスクリンを買って、しばらく眺めを楽しむ。
さらに古宇利大橋も周った後は、やんばる憩いの森へ。ここは本部町にあるヘゴの原生林が見られる観光施設。紅芋タルトで有名な御菓子御殿が運営している。
原生林は大体20分で一周できるくらいの広さで、雰囲気は恐竜のいないジュラシックパークといったところ。併設されたCafeハースの森の紅芋モンブランも美味しく、事前の期待値は高くなかったが、実際には十分に楽しめた。
その後は一路、沖縄本島の東側へとドライブをして、慶佐次湾のヒルギ林という天然記念物を見に行ってきた。
ヒルギとはマンローブのこと。それが川沿いに群生している。カヤックで川を遡ろうとする人達が勇ましくボートをかつぐ中、自分たちはその脇をてくてく歩き遊歩道からヒルギ観察へ。
ヒルギの木は大体2~3mほどで、人が隠れるくらいの高さ。遊歩道の下の湿地にはシオマネキなどのカニが多数生息していて、草で穴から釣り上げようとみな寝転がっていた。童心に帰りすぎ。。
カニたちと戯れ、亜熱帯風の森林浴を楽しんだ後は、本島東部をさらに北上してタナガーグムイの滝壺を目指した。森に囲まれた交通量の少ない、というかまったくない道を北へ。あるのは米軍の演習場とか、ノーオスプレイのキャンプとか。
思ったよりも距離があり30~40kmくらい走っただろうか。ふいにタナガーグムイの看板が現れたので、指示通り森の中へと折れると、標識を疑いたくなるようなあぜ道。
一台車が乗り捨ててあったので、近くのスペースに停車して道なりに歩いて行くと、崖の方に足場の悪い下り坂を発見。
ぬかるんだら絶対帰れないような道だったが、天気は崩れずなんとか下り切る。すると目の前に綺麗な清流が登場。
そして、その向こうには美しく静かな滝壺、のはずだったが。。聞こえて来るのは「Yoho~!!」みたいな叫び声。なにかと思えば、米軍関係者らしき人々が休日の水遊びに興じている。
なるほどたしかに近くに娯楽施設なんて一つもなさそうな場所。誰がかけたのか手作りのターザンロープやスライダーまであり、地元の人や子供もいて、水着持参で来る場所だったのかと意外な発見。
図らずも屈強な米兵の身のこなしを間近で確認した後は、さらに近くの安波のビーチへも行ってみた。ここは大熊猫の店長に教えてもらった場所で、いろいろな物が落ちているそうなので貝拾いに向かう。
夕暮れ時で、場所も場所なので人は一人か、二人程度。小さいが結構いろんな種類の貝を拾う事ができ、結局、波の音を聴きながらの小一時間のリラックスタイムとなった。最後は帰りたくないと抵抗するShanを車に押し込んで帰路へ。
夕食は帰りに大熊猫へお邪魔してテイクアウト。北京風黒酢豚と木耳野菜炒め。でーじまーさん。お土産には北海道のヨーグルトやチーズまでいただいてしまった。大熊猫のみなさん今回は本当にお世話になりました。
この週はジャンバルターコーやぬちぐすい、三矢本舗、それぞれお世話になった人のところにも挨拶に行ってきた。こちらも地元感を出して、手土産は名古屋ういろう。家ではノラ猫Shanが食べたそうにしていたが何とか守り切った。
今回は『南の島での生活』をできる範囲で何とか実現したくて、沖縄に移動することにした。仕事の方は思った通りとは行かず、色々と再考を迫られる事もあったので、苦労がなかったと言えば嘘になる。ただ、それでもつまらない気持ちで過ごした日は一日もなかった。
これから先も順風満帆とは縁遠い道と覚悟はしているが、苦境にあっても楽しそう。そんな沖縄ライフ精神を忘れず、「今が一番」と言えるような自分でいつもいられたら何よりだと思う。とりあえず次回の移動は10月。仙台、または九州の予定。
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