育児中は滞在型の旅こそ厳しかったものの、せめて一泊旅行くらいはしようと一昨年あたりからちょくちょく出かけていた。その流れで今年は未踏の地、茨城を開拓しているのだが、春の水戸に続き今回はつくば市へと行ってきた。

筑波といえば日本屈指の学術研究都市。横浜からは約100kmと案外遠くなく、実は沼津や裾野に行くのとそう変わらない。この機会に少しは学問に感化されて帰りたいものだったが、そこは子連れの宿命。常磐道をひた走って、最初に訪れたのはこのつくばラジコンパーク

つくばラジコンパーク

ここはラジコンの世界選手権なんかも開催されるらしく、2階では時間制で約50種類のラジコンを交換し放題で遊べる。基本的にどこを見てもルパン三世のテーマを口ずさみたくなるほど男の世界だったが、長女も何とか自分のお気に入りを見つけて楽しんでいた。

ラジコンパークのうさぎカー

遊んでいるとすぐ昼になったので、続けて向かったのは特級中華蕎麦・洋介。筑波の名物が何かこれまで全く知らなかったが、実は県内随一のラーメン激戦区とのこと。ラーメン屋は狭い店が多くなかなか子連れで入りにくいが、ここはテーブル席が6つもあるそうで条件クリア。しかも二郎系らしい。

特級中華蕎麦 洋介

久々に無性に食べたくなり入ると日曜の昼でも運良く15分待ち程度。ラーメン名が「洋二郎」とあるが洋介風二郎といった意味?ともあれその辛いバージョンを注文して運ばれて来たのがこちら、ドン。

特級中華蕎麦洋介の辛洋二郎

特級中華蕎麦洋介の麺

平打ち太麺、大量のにんにく、そしてやたらとクリーミーな二郎系。スープも叉焼も脂たっぷりだったがリミッター解除して完食。普通盛なら二郎の小ブタほどもないので量は心配なく。飢えてたのもあって「ンまあぁーいッ!」と億泰化してしまったが、家族の誰もそれが分かる者はいなかった。

とまあ学術感なさすぎるのもあれなので次に向かったのが筑波実験植物園。ここは上野の国立科学博物館の付属施設なのだそう。

筑波実験植物園

駐車場に車を停めると、そこには早速なにやら可憐な花が。アメリカシャクナゲというらしい。日傘みたいな形で可愛らしかったが、何より蕾が完全にホイップクリームでキッズ大喜び。

アメリカシャクナゲ

園内は屋外展示と温室エリアに分かれており、まずは屋外を散策してみた。様々な針葉樹やら広葉樹やらが茂っているのでちょっとした森林浴になりながら、野菜園やクレマチス園、絶滅危惧植物なんかを見ていく。

クレマチス園

自分の好きな熱帯温室は大きなものが3つもあり、二階建構造になっていたり、手書きのPOPや動画解説があったりしてビギナーも楽しめる親切設計。Shanも南国フルーツや食虫植物の観察に勤しんでいた。

筑波実験植物園の温室入口

筑波実験植物園の温室

そんなこの植物園で自分が一番楽しみにしていたのは、翡翠のように美しいこのヒスイカズラ。ショボショボの花が見えたので時期を外したかと思ったが、よく見ると何株かは見事に咲いてくれていた。世界には無数に花の種類があるが、それでも翡翠色というのは他にほとんど例を見ないのだそう。

筑波実験植物園のヒスイカズラ

他にも展示植物に触ってOKなタッチコーナーもあり、月兎耳という手触りがウサ耳のようにフワモコな多肉植物がキッズに大人気だった。ちなみにこれ、後日近所のホームセンターの園芸コーナーで500円くらいで普通に売っていたのでつい買ってしまい、現在うちでもすくすく生育中。

筑波実験植物園の月兎耳

といった感じで植物園を満喫した後は、さらに近場にあるつくばエキスポセンターにも立ち寄った。ここは40年前に行われた科学万博つくば’85を記念した施設とのこと。1階はちょっとした子供向けの科学館になっていて、多少古さは感じるものの、体験型の展示をいろいろ楽しめる。

つくばエキスポセンター

竜巻を起こしたり発電したりして遊んだ後は、2階の宇宙開発に関する展示を見た。全てとはいかずとも、子どもたちも科学や宇宙に多少なりとも興味を持ってくれていたように思う。その後は日も暮れてきたのでホテルへと撤収。今回はつくば駅前のダイワロイネットホテルつくばを利用した。

小学生は大人料金を取るホテルも少なくないが、ダイワロイネットは小学生以下添い寝無料で、キッズアメニティまで用意してくれる。部屋は大抵広めで内装も新しいので、泊まりの際はよくお世話になっている。

ダイワロイネットホテルつくば

部屋ではテイクアウトをつまみながら、ドラえもん映画の上映会。自分が小学生の頃に見たパラレル西遊記を横目にダラダラ過ごしながら、ふと窓の外を眺めると駅近でまだ夜9時にもならない時間なのに人影はもうほとんどない。

つくば市は全国屈指の人口増加率で決して小さな街ではないが、ファミリー世帯が多いからだろうか。ただ、この思ったより寂しげな雰囲気も、いつもと違う土地に来たことを実感させてくれて何だか心地よかった。

翌日はJAXA宇宙センターを見てから市外へも足を延ばしてみた。また別で記録しておきたいと思う。


コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

Introduction

2012年から2016年まで仕事と旅を両立した移動生活を実践。相方は中国出身のShan。 現在では仕事と育児に取って代わられてしまうも、不定期に日々の出来事を記録中です。

Search

Archives