単騎駆けで道南へ。定山渓、洞爺、登別など

道東へ行くぞと意気込んで迎えた10月だったが、最初の週末は爆弾低気圧とかいうわけの分からないものが来たことでやむなく断念。代わりに天気の回復した日曜を使って、道南方面をドライブしてくることにした。

定山渓へ

まず向かったのは札幌から南西へ50kmほど行ったところにある定山渓温泉。ここは北海道を代表する温泉地のひとつ。

ようこそ定山渓温泉

坂の上から定山渓温泉

設備はさすがに年季が入っていたが、昭和的な宴会場メインの旅館が多く、近年は苦戦しているんだそう。

年季の入った設備

中心部にある定山源泉公園では無料の足湯なども発見した。そして、その奥にはなにやら人物像。

定山源泉公園

説明書きによるとこれは定山渓温泉の発見者である禅僧美泉定山の像らしいが、ホカホカした温泉の湯に打たれていても、いまいち凄さが伝わらないような気も。。

美泉定山像

定山渓温泉の後はさらに南下し、京極町にある野々傘という人気のうどん屋へ。この辺りは羊蹄山のすそ野になるため、水が綺麗なことで有名らしい。そのため蕎麦屋やうどん屋が多い。

野々傘

注文したのは秋の味覚が入った期間限定うどん。店主は大阪で修行したとのことで、スープはあっさり上品。関西風をここで食べるべきだったかは置いておいて、体の方は暖まった。

秋の味覚うどん

うどんを完食すると、そのまま同じ京極町にあるふきだし公園を訪れた。湧き出る名水をおじちゃんおばちゃんがポリタンクに並々と注いで持って帰っている。

ふきだし公園のふきだし口

ふきだし公園の水

その向こうには展望台との標識も。方角的に羊蹄山が見えるものと思い、きつい坂道を気合いを入れて登ってみた。

ふきだし公園の階段

しかし、登り終えると木々が邪魔で羊蹄山が見えない。。

展望できるの?

案内板によると、どうもここは振り返って京極町の遠景を見てねということのようだった。うーん、トラップ。。

京極町の景色

結局その羊蹄山は次の目的地である洞爺湖への道中で確認した。蝦夷富士ともいわれる形のいい山だそうだが、この日はちょっと心眼での補完が必要だった。

羊蹄山

そうして再び南へ走ること約50km。洞爺湖に到着。湖畔からではドーナツ型の形がちょっと分かりにくい。

洞爺湖

洞爺湖の温泉街を抜けると、今度は昔教科書で見た記憶のある有珠山昭和新山に向かってみる。この昭和新山は戦時中の1943年に、のどかな麦畑が突然隆起してできた新しい火山。

昭和新山

今でも山頂付近は草木が生えず、側面からは白い煙が噴き出していた。

昭和新山の煙

そしてその昭和新山と向き合うように立っているのが有珠山。こちらはロープウェイで山頂付近まで登ることができる。

有珠山ロープウェイ

せっかくなのでと登ってみたところの眺望は期待以上。先程の昭和新山と、洞爺湖の東半分が綺麗に見渡せる。

有珠山からの眺め

海の方を見ると伊達市と噴火湾。この伊達は雪が少なく住みやすい場所で、”北海道の湘南”と言われているんだとか。

伊達市と噴火湾

こちらは有珠山の火口。白い煙が見える。

有珠山火口

という洞爺観光の次はさらに有名な登別温泉へと向かってみた。伊達市から東へ30kmほどの場所で、高速を降りるとまずはやや暑苦しい感じの出迎えが。

登別温泉の赤鬼

温泉街はまずスルーし、その奥にある秘湖、倶多楽湖を目指す。途中、火口に温泉がたまった大湯沼を見下ろすことができた。

登別の大湯沼

さらに行くと道の脇には倶多楽湖の展望所。もう少し見えるといいんだが惜しい。

展望所からのクッタラ湖

結局山道をグネグネ走ると、全景を見る前に湖畔へと辿り着いた。この湖は綺麗な円形のカルデラ湖なので、できれば上の方から見たかった。当日は風が強く、表面が海のように波立っている。

クッタラ湖畔

その後は来た道を引き返し、先程眺めた大湯沼の目の前まで行ってみた。温泉とはいえ中心は100℃近いらしく、入ってしまえば煮物になる。

大湯沼の近景

沼からは珍しい温泉の川が流れ出していた。川にホカホカ湯気が立っているのもなんだか不思議。

登別の温泉の川

辿っていくと天然の足湯もあり。

天然の足湯

そこから温泉街方面にもう少し戻ると、登別観光の目玉地獄谷が見えてくる。ここでは多種類な温泉が1日1万トンも湧き出ているんだそう。

登別の地獄谷へ

登別の地獄谷

といった感じで観光を済ませると温泉街に戻り、北海道の鯛といわれる黒ソイという魚の丼を食べた。温泉はいずれも足湯だけという無粋な客だったが、聞いていただけの様々な場所を実地で見られたので納得の一日にはなったように思う。

登別の温泉街

最後は室蘭まで走って工場夜景。川崎、四日市、北九州、周南とともに五大工場夜景とも言われる。三脚がないので写真は当然無理だったが、実物はかなり近未来感があった。

室蘭の工場

こっちの人に教えてもらったんだが、この前森の近くを雪虫というのが飛んでいた。これが出ると2週間後には雪が降るんだそう。移動先から生還できるかどうか本気で心配するのはさすがに初めてだが、まあ分からないことは天に任せて、残り僅かとなったここでの生活をまっとうしたいと思う。

単騎駆けで道南へ。定山渓、洞爺、登別など」への2件のフィードバック

  1. SAWA

    投稿者の名前が変わっておる!?
    さて、何だか温泉地巡りして精神療養でもしたいのかと思いきや
    足湯だけで終わってしまって読んでる方はもどかしい気分だったが、
    本人は納得してるようなので良しとしようか。。

    過去一度行った北海道旅行では定山渓に一泊したんだけど、
    ここの魅力は実はカッパではなく夜の星空!
    さすがにハワイのマウナケアには敵わないが、周囲も真っ暗になって
    星が落ちてきそうという表現がピッタリの場所だった。
    機会があれば是非泊まってみて♪
    それ以外の場所は足を踏み入れてないから新鮮でしたわ。
    昭和新山なんて習ったかねぇ?
    子供に馬鹿にされないように少しずつ学問に触れ直す必要がありそうだ…。

    雪虫の話は信憑性がありそうですな!
    この前初雪ニュースもやってたし、この様子だと雪で足止め食らって
    北海道から出れなくなる可能性がw

    返信
    1. ari.d5233 投稿作成者

      精神療養はちょっといるかもしれないけど、
      一人浸かっててもこじれそうなんでガンガン周ることにしましたw
      定山渓はなるほど夜空がいいんだね。
      クッタラ湖なんかも凄いらしいけど、
      定山渓なら近いからヒマな日にドライブで行ってみようかな!

      昭和新山はかなり記憶に残ってたけど自分だけ??
      子供がいるとなんか聞かれたときに答えられないとか、
      確かにちょっと怖いな。
      数学とかすでに中学校もサポート外な気がするw
      雪にはかなり怯えてるけど、まあ最悪早期撤退も含めて
      様子見ていこうと思ってるよ。

      返信

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です