この頃梅雨が明けたかと思うくらいにいい天気が続いている秋田。そんなときに飯ばかり食べていても仕方がないので、先週、先々週と休みを使い、そろそろ観光の方も始めてみることにした。まず最初に訪れたのは市の中心にある千秋公園。
日本の県庁所在地の多くがそうであるように、秋田市の中心にもかつて久保田城という城があった。その城跡を利用してできたのがこの千秋公園。天守こそないものの、復元された本丸表門や御隅櫓などを見ることができる。
敷地内には桜や楓のほか、松に欅に銀杏にと様々な木が植えられていて、四季折々の表情を楽しめそうだった。また、江戸期に秋田を治めた佐竹氏の資料も充実。御隅櫓の最上階からは市街地を一望することもできる。
この櫓では、市の中心部の観光施設7か所を500円ですべて見ることのできる”くるりん周遊パス”なるものも入手。それもあってそのままさらに近くのねぶり流し館にも行ってみた。
ここは正式には民俗芸能伝承館といい、地元の祭りや伝統芸能に関するものを展示している。祭りは今回東北に来た目的のひとつだが、秋田で最も有名な祭りといえばやはり竿燈まつり。
東北三大祭りのひとつであり、来月の本番はもちろん見に行く予定でいるが、実は山形滞在中に偶然『東北六魂祭』という催しがあり、運良く一度予習ができてしまっている。
東北六魂祭とは東北六県それぞれの有名な祭りが一堂に会するという催しで、会場は毎年輪番制。それが今年はちょうど山形だった。さすがに出張版ということで山形の花笠まつり以外は規模が小さかったが、竿燈の演技もここでチェックできたのだった。
このねぶり流し館は、その六魂祭に続いて二度目のいい予習になった。館内の吹き抜けの部屋には実物の竿燈が飾られていて、その中から体験用の竿を実際に持たせてもらうことに。
ただ、持ったといってもShanは5kgの幼稚園児用。自分は15kgの小学生用のもの。祭りではこれを掌に乗せたりする訳だが、これが意外と難しく、とにかく長い竿なので一度バランスが崩れると立て直すのは相当骨が折れる。
付き添ってくれたのは六魂祭にも来ていたというガッシリした体格のお兄さんだったが、彼は20年のキャリアにも関わらず「まだペーペーですよ」と言っていた。この人達は50kgの竿を頭や腰に乗せる訳で、そのあり得なさ加減には脱帽。
また、その翌週の土曜には遠出をして男鹿半島にも行ってきた。男鹿半島といえばかの有名ななまはげの地元。実際に男鹿市に入るとすぐ怪獣映画の一幕ような光景が待っていた。そこから半島中央の山を抜け、北西の端の入道崎を目指す。
1時間半ほどで入道崎に到着すると、まずは美野幸という店で男鹿名物、石焼き料理を食べた。石焼きとは海鮮の入った木の桶に焼けた石を投入し、一煮立ちさせてから食べるという豪快な料理で、地元の漁師に伝わるものなんだそう。
この石焼き料理を出す店はいくつもあるが、この美野幸のものはすべてが鯛。桶にはゴロゴロとアラや切り身が入っていて、刺身もやたらと大振り。最後のダシ茶漬けもまた格別に美味かった。
食後は目と鼻の先の海陽という店で”なまはげソフト”というものも食べた。見た目は言いたい事は分かるものの、完全に認めることもできないなんとも悩ましい感じ。ただ、味の方はベリーの果肉がつぶつぶと残り、予想外にフルーティで気に入った。
その後は徒歩で岬の方へ。沖縄以来の気持ちいい大海原を見渡しながら、古い灯台に登ってみたりと日本海を満喫。
岬で遊んだ後はなまはげへの理解を深めるべく、半島の山間部にあるなまはげ館へと向かった。時間にして30分程だろうか。すぐ手前にある万体仏をチェックしてから現地に到着。
とりあえず初見の感想は「なまはげ館オシャレすぎ。」 まるで高原の美術館のように上品で完全に虚を突かれた格好。もっと巨大なまはげの口から入場とかを想像していたのだが。。
まあそれはさておき早速なまはげ体験からスタート。別棟の真山伝承館という古い伝統的な木造家屋に入ると、そこでなまはげの儀式の実演が始まる。狭い部屋に客は大体20~30人ほど。
一通り説明が済むといよいよなまはげ登場。最初こそ扉を叩いたり「オ”ー!」と叫んだりしていたなまはげだが、主人のもてなしを受けると落ち着いた様子に。「この酒んめぇ」とリラックスし始め、「来年もいい年さなるがらな!」と終いにはいい奴に。
ただ、凄むとやはり子供にはきついらしく、前に座っていた幼児は大泣き。元々なまはげは一年の反省会と子供の教育を兼ねたイベントのようで、なまはげの方も好んでその子をタゲっていた。
散々泣いた幼児だが、別れ際になまはげが手を振ると、涙目でバイバイと返していた。嫌なんじゃなかったんかい。。まあなまはげと泣ぐ子はセットのようなものなので、実演の際には性格悪いと思われようがぜひ小さな子の側に座っていただきたい。
その後はなまはげ館の展示室に戻って各地方のなまはげの面を見た。バイキンマン似や大泉洋さん似など個性豊かな作品がずらりと並ぶ様はなかなかの迫力。
衣装体験コーナーではShanも勢いにのってなまはげ化。
なまはげを存分に満喫した後は、日も傾いたので帰路に就いた。男鹿半島はもちろん今回が初めてだったが、なまはげに鯛にと存分に楽しめたように思う。ただ、最も強く心に残ったのは、実はこの辺りに広がる整然とした美しい水田の風景。
まさに日本の原風景というのか、もはや芸術の域でしばらく見とれてしまうほどだった。秋田の新たな魅力を発見しつつ、翌日はさらに武家屋敷で有名な角館にも行ってきた。その辺はまた後日、秋田レポート第二弾といきたいと思う。
一枚目と最後の写真はいいね!(u_u*)
その弱弱しいなまはげは余計ですけど。。もっと怖そうのもあったはず!(-`ェ´-)
どっちも綺麗に撮れたよねぇ、って自分の写真褒めるのやめなさいw
なまはげしっかり覚えられてよかったね!
さりげなく全国各地の祭りに密着してますなぁ~。
夏と言えば祭り!浴衣でも着て縁日の屋台なんかブラブラしたいっすね。
せともの祭りじゃアスファルトに並んだ出店であまり風情がない、、
石焼料理うまそー。
高温で一気に沸騰させる事で桶の木の香りも引き立ちそうね。
これだけ広大な海を見せられると魚釣りをしたくなる。
豪快な料理と酒。漁師に転職かなぁ~(勝手なイメージ)
大泉洋似のなまはげなんているのか…。
これは偶然なのか、それともデザインされているのか?
相棒のなまはげはアップしてるのに自分のなまはげをアップしないなんて
何て悪い子だ!
う、なんでこっちもなまはげ化したのバレてんだ。。。
ガニ股で結構やばそうな感じに写ってたよ、公開はしないけどw
釣りは人に連れて行ってもらわないとしないからな。
まあ食べる専門だけど、今回の石焼き鯛はあらも刺身も
切ったカステラみたいに分厚くてなかなか普段は食べられない感じ。
塩とか山椒とかのスープらしいんで、
早く転職して真鯛釣ってきてくれたら作ってあげよう b
相変わらず曇りが多いけど祭りのときは晴れるといいなあ~
まあ竿燈もねぶたも夜行くんだけどね;