休日動静。ひがし茶屋街、卯辰山寺院群

先週末はせっかく晴れの予報が出ていたので、土曜、日曜ともにそれぞれ外出をしてきた。

土曜日は珍しく歩きで、近隣の古い町並を見に行った。日頃の運動不足解消という目的もあったが、前日の夜に友達と遊んでいて始動が遅かったため、近場で済ませたということでもある。。。

ただ、今住んでいる東山の周辺は元々観光地。歩いて行ける範囲にひがし茶屋街という、有名な古民家の立ち並ぶ通りがある。

近い分、まだ一度も行っていなかったので、周辺の卯辰山寺院群をチェックしつつ向かってみた。まず寄ったのは本光寺。石段の上にある質素な感じの寺。

本光寺

その先にあったのは全性寺。ここの外見はなかなか立派。山門の両脇には金剛像が安置され、健脚祈願の巨大わらじが並ぶ。郷土の作家・泉鏡花の「夫人利生記」にも登場するという古刹。

全性寺

次に見た蓮華寺は、小さな門番が何と言っても魅力。ありつくのは精進料理だろうに、その割りにはふっくらしている。妙に落ち着き払い、無愛想にじっと行く手を遮っていた。

蓮華寺

蓮華寺の門番

これら以外にもたくさんの寺に立ち寄ったが、寺ばかり並べると何のブログだか分からなくなるので割愛。その後、ひがし茶屋街の近くまで辿り着いたのだが、SHANが土産物屋らしき建物の中に、またネコを発見。

金銀箔工芸さくだ

止める間もなく店内にSHANが突っ込むので、仕方なく追いかけて入店。すると中の人に案内され、なぜだかそのまま金箔の製造工程を見学することに。

金箔の製造実演

金箔の製造工程

ちょっと展開がよく分からなかったが、結局、親切に金箔について色々と教えてもらい、金箔入りのお茶まで出してもらった。

建物の2階では金箔を使った作品の展示も見学。凄いのはなんとトイレまで一面の金箔張り。

金箔の屏風

金箔のトイレ

あとで知ったのだが、ここは金銀箔工芸さくだといって、地元の伝統工芸品である金箔の有名な工房だそうだ。素通りするところだったので、先ほどのネコには感謝。ちなみに名前はイリスちゃんというらしい。なぜか欧風。

そして工房を出て5分ほど歩き、目的のひがし茶屋街に到着。すでに日が傾いていたので、街灯がともり始めていた。

ひがし茶屋街の入り口

ひがし茶屋街

金沢は藩政時代、江戸、大阪、京都に次ぐ大都市だったらしい。そのため文化水準も高く、芸どころとしても栄えていた。まさにその名残ともいえるのがこの茶屋街になる。

志摩

この国の重要文化財・お茶屋志摩をはじめ、築150年をゆうに超えるような建物が立ち並ぶ。この風情といい、人の話し方といい、上方の雰囲気。

そして通りをぶらぶらしていると、またしてもネコが登場。どうやら誰かが餌付けをしているようだった。やはりSHANが寄っていくと、2匹・3匹と続々と増える。

ひがし茶屋街のネコ

餌付けをしていたのは脇にあるお茶屋の住人の方だった。集まったネコのうち、黒い一匹を飼っているのだそうだ。

文化財のような家に住むのはどんなものかと思ってしまうが、自分の部屋は何と洋間にしているらしい。住んでいる人にとっては、この家はとりわけ特別ということでもないのかもしれない。

ネコの住むお茶屋

せっかくなのでしばらく話を聞いたあと、時間も遅くなったので茶屋街を離れることに。帰りは夕暮れの浅野川に寄り道してから、キンモクセイの香る夜道をたどって家路についた。

夕暮れの浅野川

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