本州の方は最近天気が荒れているそうだが、沖縄はといえば連日の晴天でマイペースぶりを発揮。先週の日曜は平日缶詰めの反動で海が見たくなり、また恒例の週末観光に出掛けてきた。
今やすっかり使い慣れた沖縄自動車道を走ること約30分。本島中部にあるうるま市の石川ICで一般道に入り、海岸線に沿ってまず目指したのはこの『るりいろ食堂』
札幌スープカレーのるりいろ食堂
沖縄本島の中部は米軍基地の最も多い地域なのだが、ここも外国人向けの住宅をリフォームしてOPENした食堂。見た目は何の色気もない、ガッチリした方形の建物。
ただ、中に入ると店長の趣味だというJazz系の音楽や、気の利いたインテリアのお蔭で落ち着いた雰囲気になっている。
メニューはスープカレーが名物なんだそうだが、それもそのはず。ここの店主夫妻は北海道出身なのだそう。札幌でも専門店を経営されていたとの事なので、それならばと野菜スープカレーとハッシュドポークを注文。
カレーはオクラやゴーヤなど季節物を中心に野菜がたっぷり。多すぎてその下の豚ロース5~6枚が完全に見えていない。凄いボリュームだが、野菜一つ一つが美味しくて大満足。ハッシュドポークの方もソーキとの相性が絶妙だった。
出だしからつい足に根が生えマッタリ過ごしてしまったが、奥様の外出を機に店を後にして次の目的地へと移動。勝連城跡という同じくうるま市のグスク(城)を目指した。
世界遺産の勝連城跡
この勝連城跡も沖縄の世界遺産に登録された遺跡のひとつ。勾配のある道を駆け上がると最初に休憩所が見えてくるが、SHANはこれを勝連城だと勘違い。毎度の事ながらありえない。。
早速チケットを買おうとすると、ここは入場無料なのだそう。駐車場も広く休憩所まで整備されているのになかなか良心的。そして案内に従って歩くと、丘の上にそれらしきものを発見。
一見した雰囲気は中世ヨーロッパの古城のよう。磨耗してつるつるになった石段が登り難かったが、徐々に見えてくる青い大海原に高まってくる期待。
石段を上り切ると、少し開けた場所に出る。礼拝所の”御獄”や宮殿の基礎なんかが残っていて、少ない手掛かりではあるが、往時の姿を想像させてくれる。
そしてさらに石段を登っていくと最上層に到達。思ったほどの広さはなく、地方領主の城ともなると、このくらい慎ましいものなのかなという印象。
が、しかしそこからの景観はといえばまさに贅沢そのもの。勝連半島を囲う青い海がそれこそ270度くらい見渡せて、平安座島や浜比嘉島、うるまの市街地なども一望できる。
これまで今帰仁城、中城城、首里城などを見てきたが、眺望ではここがNo.1だった。ちなみに夜景も楽しめる模様。最後の城主阿麻和利の歴史なんかも勉強できて、わざわざ名護から出て来た甲斐のある良い城だった。
宮城島のぬちまーすと伊計島のビーチ
勝連城を見た後は、伊計島の方にも向かってみた。勝連半島の先に埋め立てによって造られた海中道路という道があり、これを使うと浜比嘉島、平安座島、宮城島、伊計島と、各離島へ車でアクセスできるようになっている。
今回はその中から宮城島のぬちうなーという製塩工場を見学した。名前の割りに海中を通らせてくれるわけではない海中道路を抜け、さらにいかにも沖縄らしい田舎道を走って現地に到着。
と、駐車場で車を降りると妙に気になる裏道が。人が入っていくので、ハブ注意の看板を尻目に行ってみると、断崖と天然のビーチが見渡せる絶景にまたしても遭遇。
空からの陽射しと吹き抜ける海風が心地良く、どちらを見ても見渡す限り大海原が広がっているこの開放感。その辺は本当になかなか写真では表現できないところ。。とにもかくにも海が見たいという欲求は存分に満たされる事に。
戻ってからは製塩工場で沖縄の塩の魅力をつらつらと聞き、その後は伊計島の伊計ビーチをぶらぶらしたり、大泊ビーチで業者間の裁判沙汰の話を聞いたりなんかして、日暮れ前には来た道を引き返す形で帰路に就いた。
去年裏の趣味として確立してきた感のあった城巡りだが、ここへ来てまたひたひたとその件数を増やし始めている。間違って今後100名城全部を巡ってしまうような事があれば、その時にはここも城ブログとして、装いを新たに頑張りたいと思う。

















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