移動してないとついものぐさないつもの自分に戻ってしまうが、更新していない間も毎日いつも通り仕事をして、食事に出たり、映画なんか観たりと、まあ元気に過ごしている。
季節はやっと訪れた秋をさっさと通り過ぎてしまいそうだが、この時期の夜の澄んだ、冷たい空気を体の奥まで吸い込むと、昨年の今頃、金沢や京都にいた事をぼんやりと思い出す。
旅も人生と同じで、初めは青年のように好奇心に満ちているが、それを過ぎると段々と老人のように過去ばかり思い出すようになる、というような一節が『深夜特急』の中に出てくるが、思い出につい浸るのは、それなりに旅をしてきた証拠なんだろうか。
とはいっても、自分の中で現在地はまだまだスタート地点。新しい目標を見据えつつ、今は焦らず基盤作りに励みたいと思う。それに、今の川崎だって便利で過ごしやすい場所。この前の週末も、運動目的で都内の公園へと出かけてきた。
その日は午後からだったので、近場の浜離宮恩賜庭園へ。家から国道一号を車で北上して大体30分くらいだろうか。地下の汐留駐車場に車を停めると、場内にはなぜか中華料理屋。
地上に出ると駐車場の入口まで中華料理屋化されていた。徹底的。
そこから交差点を一つ渡ると、浜離宮庭園の入口がすぐに見える。その向こうは東京湾で、お隣は築地市場というロケーション。オフィスビルと日本庭園という景観はあまり他になさそうだ。
ここはかつての徳川将軍家ゆかりの屋敷跡。維新後は皇室の離宮となり、戦後に下賜され現在に至るそう。まあ色々と歴史はあると思うが、今日は歩く事が目的。スマホの影響受けすぎな無料端末を借りて園内の周遊を開始。
陽の傾いた園内では人々が思い思いに過ごしている。紅葉は今年は遅れているようなので無理かと思ったが、数こそ少ないものの、案外見頃な紅葉がちらほら。コンラッドとのツーショットなんかはこの場所ならでは。
回し者という訳ではないが、さらにコンラッドと松。
馬場を抜けた先には潮入りの池があり、風流な御茶屋が浮かぶ。しかし、この日は休憩など考えずにそのままウォーキング続行。
人工的に作られた小高い富士見台からは園内を一望した。東の鴨場では、風が止んだので水面が鏡面仕上げに。
1~2時間ほどかけて園内を一周し終える頃、最後の休憩所に差し掛かると、木の根元にありがたいお地蔵様。いや、正確にはモフモフのデブ猫を発見。
Shanにぷくぷく君と名付けられたこいつと遊んでいたら、この後向かう予定だった鉄道歴史展示室の営業が終了。あっという間に陽も沈んだので、急遽東京タワーへの散歩に予定変更。増上寺の脇を抜けて、ぶらぶらオレンジに輝く鉄塔を目指した。
東京タワーに着くとそこは早くもクリスマスムード一色。ここでShanは友人の結婚式に送るビデオレターを撮影した。その後はオレンジの鉄骨を眺めるだけ眺めてから、芝大門の駅の方へ戻り、唐朝のうまい刀削麺を食べて帰宅した。
紅葉は関東の平野部なら12月初めまで楽しめるようだが、それが過ぎればもう年の瀬になる。今年もできた事、できなかった事、それぞれ色々と思い浮かぶが、とりあえず残り1ヶ月、最後まで丁寧に走り切る事に専心したいと思う。
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