春らしく少し霞がかった晴天の日曜日。ようやくこの日、僕らはベースキャンプの川崎から重い腰を上げ、これから2か月間生活することになる山形市へと移動した。
松尾芭蕉が家を引き払って『奥の細道』の東北旅行に出たのは345年前の今頃だったそうだが、詩作の才能こそないものの、地物を味わい、季節を感じて、素直に好奇心のままに僕らも楽しんで来られたらと思う。
当日はコンビニで食料補給を済ませてからいざ出発。首都高、東北道、山形道と距離にして約410kmを、初めて見るICやSAを物珍しく見やりながら、3度の休憩を挟んで走り抜けた。
出発から6~7時間経った頃、まだ雪の残る峠を越えたところで、遠く山の合間に街並みが見えてきた。ナビによるとそれこそが山形市。早速中心部に入り、物件の鍵の受け取りを済ませた。
今回の家は市の中心から車で10分程の、東部の山沿いにある。道が複雑で行き止まりが多く、物件が見えているのに道が繋がっていなくて引き返す、ということを二度も繰り返した。
家の周辺は戸建てが多く、静かで落ち着く環境。裏手にはShanがミニ富士と名付けた形の美しい山がある。地図の読めないShanにはちょうどいい目印になりそうだ。荷解きと遅めの夕食を済ませた後は、さすがに疲れもあってすぐに就寝した。
翌日はまず町の地図を体で覚えるため昼食がてらのドライブ。スーパーや薬局の位置を確認しながら、芋子煮そば処佐藤屋へ。山形名物だという”芋煮“を早速食べてみることにした。
創業明治36年らしく、年季の入った店内には年配のお客さんが数組。そば処なのにラーメンをすすっているのが謎だったが、郷には従うことにして芋煮そばと山菜ラーメンを注文。
最近はShanの和食ブームに引きずられてこういう食事もかなり好み。芋煮そばはホッとする味ながら肉の旨みがよく出ていて美味しくいただいた。巨大な山菜の浮かぶラーメンのほうも、昔ながらのクリアな鶏ガラスープで落ち着く味付けだった。
ほっこりしたランチの後は恒例の買い出しに向かった。実はご当地スーパー巡りは移動生活の密かな喜び。今回は市内のそこかしこで見かける、山形と宮城で展開中のヤマザワへ。
地球外生命体のようなホヤという東北の海産物には二人で絶句したが、山形の自慢の米であるつや姫やひっぱりうどん専用の麺、地元の納豆、朝日町ワインなど良い品をいろいろと入手できた。
そうして走っている間、一番印象的だったのはこの蔵王連峰。まるで守り神のように、どこにいても常にその姿を見せてくれる。街自体の落ち着いた雰囲気もあり、住みやすそうな街でよかったなと一安心。週末には桜が満開になるそうなので、まずは手始めに”二度目の桜”を楽しんでこようと思う。
長距離移動お疲れさん。
西蔵王高原ラインにもしっかり真新しい増税の跡が見られますな。
写真の背景を見るあたり、山に囲まれて何とものどかそうな場所で。
ホヤって黄色いドドリアさん的な生物だったか?
酒飲み代表として是非その味をレポートしてもらいたいね◎
東北は今後もなかなか行く機会がなさそうなんで、
このブログを通じて文化や景色に触れることができればと期待!
ひとまずどんな桜が姿を現すか楽しみにしとるで~♪
そっちもそうだと思うけど、博物館なんかもシールで値上げ訂正入ってたねぇ。
ホヤは赤っぽいプニプニした塊だけど、まとまって置いてあるとなかなかの迫力。
Shanは見た途端悲鳴をあげるし、こっちも「なんじゃこりゃ!」ってなったわ。。
でも調べると獲れたての新鮮なホヤの刺身はすごくうまいらしい。
これを刺身で食べるってのもかなりの勇気だと思うけど、
三陸のほうへ行くことがあったら気合いで試してきたいと思います b
夜はまだ一ケタ前半の気温なんでかなり冷えるけど、
自炊なんかも楽しんでやっておりますよ。
カビのはえた安物カメラも久しぶりに通電してもらって嬉しそうですわw