秋田観光第三弾。八郎潟、横手、田沢湖

すっかり慣れた秋田での生活もはや一月半。ようやく東北も梅雨が明け、残すはいよいよ夏祭りといった感じだが、その前に先月出歩いてきた秋田の景色をいくらか記録しておこうと思う。

まずは小雨の降る中、岩牡蠣を食べに行った男鹿海鮮市場。岩手の真牡蠣は冬が旬だが、男鹿の岩牡蠣は夏の今が旬。ここでは目の前の海で獲れた牡蠣をその場で食べる事ができる。

男鹿海鮮市場

岩牡蠣(特大)

数日前の台風の影響で水揚げは少なかったそうだが、岩牡蠣は中と特大を発見。せっかくなので2つずつ頂いてみた。

開いた岩牡蠣(特大)

軽快にナイフで開けてもらった特大岩牡蠣は、こぶし二つを優に超える大きさ。一口で入らない牡蠣というのも凄い話だが、味の方はというと臭みなくミネラル感がたっぷりで美味。やや塩分が強めなのはこの男鹿の牡蠣の特徴なんだとか。

その後は男鹿半島の根元にある八郎潟を見に行ってきた。「巨大な干拓地」ということ以外に何も知らなかったので、とりあえず大潟村干拓博物館で勉強からスタート。

大潟村干拓博物館

八郎潟は元々日本第二位の面積を持つ湖だったそう。干拓の計画自体は明治期からあったらしいが、戦後になって食糧増産を目的にいよいよ決行。約20年かけてできた新しい土地には、全国から公募した入植者たちが住んでいるのだとか。

八郎潟の地図

こうして出現した広大な水田は大規模農業と相性が良く、米の需要が減少した現在でも野菜や果実の生産に活躍しているそう。実際に隣接の直売所では地元産の甘いメロンやトマトが買えた。

大潟村の野菜

その後は整然と区画整備された格子状の道を走り、この大潟村の象徴ともいえる巨大な穀物貯蔵庫のカントリーエレベーターをチェック。なんだか久しぶりの社会見学という感じだった。

大潟村のカントリーエレベーター

また別の日には有名な横手焼きそばを食べておくため、はるばる約70kmの道程を走り横手市まで行ってきた。選んだ店は昨年「横手焼きそば四天王」なるものに輝いたという出端屋

秋田ふるさと村の出端屋

出端屋の和牛焼きそば

到着すると早速、ビジュアルに惹かれた”黒毛和牛やきそば”を注文。柔らかめの太麺とサッパリしたウスターソース味が特徴のようだったが、麺はコシ派の自分としてはやや物足りない感も。

ただ、横手市内には横手焼きそばを出す店が数十もあり、それぞれ個性が違うんだそう。その中から贔屓の店を見つけるというのが作法のようなので、次回は麺の歯応えと焼き加減にこだわっているらしい俊太郎を狙ってみたい。

かまくら館

食後はせっかくなので横手観光へ。まずはこのかまくら館を訪れた。なんでも横手といえば”かまくら”らしく、ここでは夏でも実物のかまくらを見ることができる。しかもただ見るだけではなく、なんと冷凍室の中にあるかまくらに入ることもできる。

かまくらの冷凍室

冷凍室のかまくら

分厚い自動ドアを開けると一気に-10度の世界へ。音もなくしんしんと冷えたスキー場のような気持ちいい空気を楽しむが、間もなくここではTシャツでは生きていられないことを悟る。外に飛び出すと冷凍されたメガネが一気に曇ってマヌケな姿に。。

かまくら館の次は高台にある横手城へも行ってきた。この城は秋田藩が戊辰戦争で新政府側についたため東北の諸藩に焼かれ、現在建っているのは模擬天守ひとつ。

横手城

戦国時代は小野寺氏の居城だったそうだが、受付のお姉さんも名札に小野寺と。尋ねるとやはりゆかりのある方なんだそう。現秋田県知事も佐竹家のご当主だが、時代が変わっても続いてるものは続いてるんだなあとしみじみ。

その後は後三年の役金沢資料館も訪問。ここ横手の金沢柵などが舞台となった後三年の役を、20分近い味のある絵巻物風の映像でみっちりと勉強させてもらった。

後三年の役金沢資料館

そして先月の終わりには、秋田でまだ一度も出会っていなかった秋田犬に会うべく、約70kmの道をわざわざワンのために走り角館の向こうにある田沢湖へ。

田沢湖共栄パレス

辿り着いた田沢湖畔の共栄パレスという土産物施設には、三頭の秋田犬が飼われていた。田沢湖の観光ポスターにも登場した子たちだが、全員爆睡中で眺める以外には何もできず。しかしながら達成感の方はひとしおだった。

共栄パレスのナナ

この時点で当日のミッションはほぼ完了していたが、せっかくなので田沢湖も観光。田沢湖は水深がビル約140階分もある日本一深い湖で、美しいコバルトブルーの湖面が有名。天気が悪いにもかかわらず、この日も綺麗な姿を垣間見せてくれた。

田沢湖の湖面

円形の湖をぐるり一周し、湖畔の観光地を見てまわる。ノスタルジックな明治の小学校では時代を感じながら記念撮影。

田沢湖潟分校の教室

田沢湖潟分校の廊下

たつこ茶屋では野球のバットみたいに巨大な”みそきりたんぽ”を食べた。添えてあるのは秋田で定番の燻した漬物いぶりがっこ

たつこ茶屋

たつこ茶屋のみそきりたんぽ

湖畔のホテルの土産物屋をのぞいた後は金色の辰子像を見た。龍になった美しい辰子姫の伝説についてはこちらから。

田沢湖の辰子像

秋田滞在もすでに残り一週間。秋田小町を食べ、稲庭うどんの乾麺を常備。安い行きつけの地元スーパーも見つけ、毎度のことながらだいぶ馴染んだ頃に引き上げとなるが、最後は華々しく夏祭りを三か所見て来ようと思う。

その後は盆の終わりに地元の名古屋に戻った後、仕事の方でも後半戦への備えをしっかりしていきたいと思う。次の移動先については落ち着いてからまた検討を予定。

秋田観光第三弾。八郎潟、横手、田沢湖」への3件のフィードバック

  1. SAWA

    夏が旬の牡蠣があるなんて初めて知ったわ(゚Д゚;)
    身はふっくらというよりは引き締まったように見えるから
    ツルっと喉越しを味わう感じかな?

    ワンさまはさすがポスターに載るだけあって毛艶がええね◎
    一緒に遊んでもらうにはギャラが必要なのかもしれん…。
    田沢湖は名前が似てるだけあって妙に親近感が、、笑
    山にかかる雲の色合いと湖面の鮮やかさが対称的で美しい!
    死ぬまでにはぜひ一度訪れてみたいね。

    気づけばもう盆で戻る時期ですか。
    おそらく今年も祭りには行けそうにないんで、代わりに”これぞ日本!”って
    雰囲気が滲み出る一枚を拝ませてくだされ☆

    返信
    1. ari.d5233 投稿作成者

      みーの相方としてワンもほしいが
      こんなあちこちしてたら犬はなかなか難しい。。
      そこで秋田犬の説明書100円で買ったけど
      それはギャラにはならないかなw?

      田沢湖は有名らしいだけあって綺麗だったよ。
      天気が良ければビール片手に湖畔でのんびりしたかった!
      あとは日曜に帰るけど川崎までは650km。
      韓国なら縦断できる距離だという。。
      その後は名古屋行くんでまた16日はよろしく~

      返信

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