季節は巡って今年もまた桜の季節が到来。近所の団地の桜もいよいよ満開となり、街に出れば春休みを元気に楽しむ子供達や、真新しいスーツに身を包んだ新入社員の姿がやたらと眩しい。
自分はといえば花粉と死闘を繰り広げている関係でとても調子がいいとは言えないが、さすがにこの陽気で引き籠もるのもいかがなものかということで、先日はCMを見て気になっていた江戸東京博物館の大関ヶ原展を見に出掛けてきた。
博物館があるのは両国だが、せっかくなのでまずは同じく以前から行ってみたかった、亀戸にある本場系の中華料理店に寄り道。情報によると、そこは内装からしてもはや日本ではないんだとか。
秋葉原から総武線で亀戸駅に到着。駅南の京葉道路を越えた一本裏の筋にその店はあるらしい。途中で突如出現する怪しげなサウナのディープ感に、なぜかむしろ高まってくる期待。
そのサウナを過ぎたところに目的の本場系中華料理店、東京大排档(だーぱいだん)を発見。
勇気を出していかつい扉を開けてみると、そこには広々とした空間が広がっていた。円卓と丸ごとカバーで覆われた無数の椅子。中国語の貼紙に香辛料の香り。これはまさに大陸の”餐庁”の趣き。
肝心のメニューはというと昼は驚異の食べ放題999円。不安をかき立ててくれる価格だが、これしかメニューがないので致し方ない。まずは一周して気になるものをピックアップ。
前菜にスープ。粥に炒飯。麻婆豆腐やニラ玉のような各種炒め物はもちろん、焼餃子、小籠包、5種の味が選べる刀削麺、北京ダックなども全て食べ放題。それに春巻などの揚げ物やデザート、豆腐干や麻辣燙といった本場系料理も。味の方も十分満足の水準。
それらをお試しの名の下に食べ続けること約1時間。山積みになった皿をShanは恥ずかしいからと円卓の向こうの空席にくるくると追いやっていたが、その痕跡は過去最高タイという体重となって確実にその身に刻み込まれたようだった。。
その後は戻るように両国駅へと移動し、江戸東京博物館を目指した。駅では白鵬となぜか武蔵丸の肖像画が並んで登場。
目的の博物館は駅を出てすぐの場所。予想以上に巨大で、なんだかスターウォーズの四足歩行のヤツみたいな見た目をしていた。
まずはリニューアルしたばかりの常設展を見学。再現された江戸期の日本橋や歌舞伎座をはじめ、長屋の暮らしやミニチュア模型などの展示も。肥桶や千両箱の持ってみようコーナーのほか、明治期から昭和期までの展示も意外と多かった。
それらを見終えた後はいよいよ特別展の大関ヶ原展へ。
撮影禁止だったので写真はないが、黒田長政の南蛮兜や榊原康政の甲冑、業物の蜻蛉切や骨喰藤四郎なんかが見所。ただ、期間限定や場所限定の展示物が多く、解説映像もやたらと短いので、国立博物館の特別展なんかと比較するとちょっと物足りなさも。
そんな感じで歩き回っているとだいぶ時間が経ち、夕方の予定に間に合わなくなるため続けて予定していた上野の桜はカット。花見は結局、後日近所の公園の夜桜で済ませることにした。
確定申告やビザの更新等、各種手続きも無事完了したので、今週末にはいよいよ九州の熊本に移動予定。距離にして約1200㎞という呆れるようなドライブになるが、ともあれ”火の国”に住んで心機一転、仕事に生活にとしっかり完全燃焼してきたいと思う。
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