近所では蜻蛉の群れが盛んに飛び交うようになり、日々季節の移り変わりを感じるこの頃だが、先週はそんな夏が終わってしまう前にと、晴れの日を見繕って有名な美瑛の丘巡りに出掛けてきた。
美瑛は富良野の北隣に位置するため、まずは2時間かけて富良野へと出る。そこから美瑛町の南東の端にある白金温泉に向かい、最初の目的地である白金青い池から美瑛観光をスタート。
ここは2010年に立ち入りが解禁されて以降、口コミで急速に人気が高まっている場所なんだそう。恒例の晴れ晴れ詐欺にウンザリしつつも、白樺の木立ちの間を案内に従い歩いていく。
すると見えてきたのは確かに文字通り青い池。温泉地の水と美瑛川の水が混ざることでこの色になるそうだが、曇りにも関わらずこの青さは凄い。それだけに晴れていればと何とも無念。。
池と隣の美瑛川を眺めた後は、続けて山を下り美瑛の丘の一つである四季彩の丘へと向かう。30分程で到着するも相変わらずの曇り空で、マスコットのロールちゃんも冴えないこの表情。
しかし仕方なく弁当を広げて食べていると、突然みるみるうちに青空が雲を追いやり、あっという間に快晴に。山の天気かよと思いつつも、一応の予報的中に胸を撫で下ろし早速見物へ。
ここは雑誌での扱いは小さかったが、いざ来てみると虹色の展望花畑と、遠くまで続く美瑛の丘陵が本当に美しい。今時らしくアジア系の観光客も大挙して来ており、スタッフのおじさんとの片言の交流がなかなか微笑ましかった。
勢いに乗り次に向かったのはジェットコースターの路。ここは数kmのアップダウンが続く直線道路で、口コミで広まった系の観光地。坂の底に一時停止があるので厳密にはジェットコースターじゃないが、見晴らしもいいので一見の価値あり。
また、こちらは同じく美瑛の丘の一つである新栄の丘。花こそないものの、白樺の木やトウモロコシ畑の広がる風景がいかにも美瑛のイメージ通りで、なんだか心の安らぐ場所だった。
ただ、唯一ロール君がやや変顔化してきている点は気になった。まあShanには受けたようでしきりに写真を撮っていたが。。
その新栄の丘からさらに北へ走ると、美瑛町の市街地に差し掛かる。ゆったりと住みやすそうな街だったが、この辺も冬は平均最低気温-15℃らしいので、移住の壁は非常に厚い。
そしてそのまま市街地を過ぎると、今度は北西の丘が見えてくる。ピラミッド型の展望台が周囲と調和しているかどうかは悩ましいところだが、ともあれ登るとのどかな美瑛の景色が一望の下。
ほかにも雑貨屋やミニひまわり畑などもあり、ファミリー層に受けの良さそうな丘だった。
この北西の丘の先はパッチワークの路と呼ばれるエリア。濃淡の異なる畑がパッチワークのように見えるからだと思うが、しかし野菜の収穫が既に済んだためなのか、この日は所々ハゲていてツギハギと言った方が近い感じになっていた。。
だがこのエリアの見所は実はCMで使われた景色の数々なので、めげずにまずはタバコのパッケージに使われたマイルドセブンの丘を訪れる。手前の作物がまた刈り取り済みだったのは切なかったが、渋さがあってこれはこれで良いと前向きに解釈。
次に立ち寄ったケンとメリーの木は日産スカイラインのCMに使われたらしい。元のCMを見た記憶がないので懐かしいも何もないが、30m近くあるポプラの木はそれだけで結構見応えあり。
こちらは同じくタバコのパッケージに使われたというセブンスターの木。ん、これ?という感じのカシワの木だが、逆にこれを美しく撮るプロのカメラマンの力量に感心。
その後はぜるぶの丘という花のある丘にも立ち寄ってから、日暮れ前にそのまま北の旭川市へ。北海道料理ジンギスカンの有名店、大黒屋で夕食を取ることにした。
18時前に店に着くと少々待ってからモウモウと煙の立ち込める店内へ。早速定番の生ラムを頼み、店員さんの実演通りに軽めに焼いて食べてみる。すると厚みがあるのに柔らかく、ラムかどうか分からないくらいにクセがない。
脂もしつこくないので食が進み、結局二人で4~5人前を完食。本場で受け入れられている真のジンギスカンを堪能できて納得の夕食になった。そしてその後は高速に乗り、この日もまた札幌へと帰還した。
青い池には少し未練が残るものの、全体としては”美瑛感”をかなり満喫できた一日になったように思う。この翌週には十勝帯広方面にも足を伸ばしてきたので、お粗末ながら近々そっちの方もまた記録に残しておきたい。
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