月も替わって富士宮の八月はうだるような暑さ。ネコもさすがに夏バテ気味で毎日寝てばかりいたが、人間はせめて夏らしいことをしようと、最初の週末は富士山御神火祭りなる地元のイベントに参加してきた。
富士山御神火祭りとは、毎年8月の初めに富士宮市の浅間大社で行われる夏祭り。夕方から火をともした神輿が街を練り歩き、最後は浅間大社の脇の神田川を遡るんだそう。
そのフィナーレが面白そうだったので、この日は遡上の時間を見計らって途中参加。現地に着くと祭りは既に佳境に入っており、太鼓の音とともに花火が打ち上げられている最中だった。
歩行者天国となった車道では御神火のともった神輿を発見。男衆が担ぎ、サラシを巻いたお姉さんがその上で盛り上げる。どこか懐かしい、地元の人による地元の人のための祭り。
そんな祭りの様子を見て周るうちに、早速最初の神輿が神田川へと向かって動き出した。そして掛け声とともにざぶざぶ川へ。ちょっと浅いぞ神田川?と思わないでもなかったが、舞い散る水しぶきが涼やかで、しばしの納涼タイムとなった。
川を遡上し終えた神輿たちは、続けて次々と巨大な霧吹きシャワーの中を通過していく。ここではもはや納涼どころか、見てるこっちまで全身ビショビショに。
そうこうして全ての神輿が楼門前に集結すると、締めの挨拶が始まった。自分たちも近くで見ようと近づいていったのだが、そのときShanが突然、「あれは何。。」と絶句する。
視線の先を見てみると、そこには担ぎ手のおじさんのフンドシを締めた丸出しのお尻。。「日本人の伝統的なパンツ」だと一応答えてはみたが、豪快なT字と丸出しの尻を前に、納得したようなしてないようなShanだった。。
そんな未知との遭遇がありつつの祭りが終わると、中旬には東京から友人が泊まりで遊びに来てくれた。せっかくなのでとこの機会に出掛けたのが伊豆方面。東海道線の三島駅で二人を拾うと、まずは三島スカイウォークへ。
ここは2015年完成の日本最長の吊り橋。富士山を望む絶景が売りの観光地だが、渡り切ったところには売店しかないので、天候不良となると苦しいことになる。せっかく観光専用の吊り橋なので、シースルー化など一段の進化を期待したい。
吊り橋の次は伊豆半島の付け根まで移動し、世界遺産「明治日本の産業革命遺産」の構成資産である韮山反射炉を見物した。反射炉とは大砲の砲身を製造するための施設で、明治と銘打っているが設営したのは江戸幕府。
小栗忠順の横須賀製鉄所もそうだが、滅びた側の江戸幕府も必死に近代化の道を歩もうとしていた、というそんな思いの名残を感じさせてくれる場所だった。
その後はさらに南下し、半島中央の山間部にある修善寺温泉へ。
伊豆で最古の温泉街らしく、”伊豆の小京都”というだけあって川沿いには古い旅館やら竹林やらが並び風情あり。
温泉街の道端では偶然、うちのと似た柄の三毛猫にも出会った。一見ややオラついてるが、人馴れしててかわいい奴だった。
また修善寺の駅前ではこんな収穫も。近海の地アジを使った武士の鯵寿しなる逸品で、帰宅後食してみると、このために伊豆へ通うのもやぶさかではないくらいに美味かった。。
色々話をしながらこんなところを巡り、夜は富士宮の洋風居酒屋で飲みモード。翌日も清水港や、旭山動物園と同じ行動展示が魅力な日本平動物園などを見て、来客にかこつけて自分たちも楽しんだ夏の休日ということになった。
次回は富士宮焼きそばNo.1決定戦の顛末など、せっかくなので食べ物まわりの話も記録しておこうと思う。
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