空き時間にぶらり長町武家屋敷。野村家

先週の木曜日は昼に時間が空いたので長町をプチ観光。香林坊109の裏手に駐車して、2時間ほど界隈を散策してきた。この辺りは昔来たことがあるが、相当前なのでだいぶ忘れている。

着いて最初に立ち寄ったのは金沢市老舗記念館。建物は江戸時代の薬屋・中屋の店舗を移築したものだそうだ。内部では金沢の伝統的な町民文化を紹介している。

金沢市老舗記念館

入館するとまず見えてくるのは薬屋の当時の店先。その奥は居住空間になっていて、茶室や書院などが見学できる。

中屋薬舗の店先

中屋薬舗の茶室

生薬というのは漢方由来のものが多いので、原料や調剤器具なんかはSHANも馴染みがあるようだった。その他には金沢の婚礼に関する展示なんかもあった。

中屋薬舗の着物

中屋薬舗の水引

二階に上がると金沢の各老舗に伝わる道具や商品などが展示。ボリュームは多くないが、気軽に金沢の伝統を感じられる場所だった。

金沢の老舗提灯

次に訪れたのは対面にある前田土佐守家資料館。前田土佐守家は前田利家の次男・利政を祖とする分家筋の一家。歴代当主にまつわる肖像画や古文書なんかが展示してあったが、ドロドロした加賀お家騒動の特別展に一番興味を引かれる。

そして資料館を出た後は武家屋敷跡・野村家へ。ここは前田利家に重臣として仕えた野村伝兵衛という人の旧屋敷。英語表記が”SAMURAI HOUSE”なのはなかなかおつだった。

武家屋敷跡・野村家

玄関から上がると早速、いかめしい甲冑がお出迎え。何でも野村伝兵衛が賤ヶ岳の合戦で着用したものらしい。

野村伝兵衛の甲冑

武家の衰退によって一時豪商など他人の手に渡ったそうで、そのためか「総檜作り」だとか、「千年紅葉の一枚板」だとか、趣向を凝らしたインテリアには相当費用をかけているようだった。

野村家・上段の間

野村家・謁見の間

素人感覚ながらなかなか見事だなと思ったのは庭園。一見色々なものがごちゃごちゃと詰め込まれているのに、全体としては調和の取れた、見ていて飽きにくい庭だった。植えられた山桃は当主が尾張への郷愁から好んだとのこと。

野村家・庭園

その庭園を、せり出した縁側や二階の茶室から、最大限に楽しめるような家の造りになっている。数奇屋造りとはこういう風雅を重んじた構造を指すそうだ。

野村家・縁側

野村家・茶室

一定の規則を守りつつもその中で自分の個性を出し、細部を積み重ねて全体としての調和と発展を目指す。言い方はあれだが、庭造りというのはある種、シムシティに近い楽しさがあるような気がした。その他、奥の土蔵の中には刀剣や食器などの展示も。

野村家の刀剣

日本史は中学以来、ろくに触れてないんだが、こう色々な場所で実物を眺めているとあれこれ興味が沸いてくる。今後も長期的には海外も含め、色々移動したいと考えているので、歴史に関してはその都度、芋づる式に少しずつ調べていきたいと思う。

野村家・茶室への道

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