そうだ京都行こう。福井観光。東尋坊など

世話になった金沢の部屋は先週の日曜日に退去し、その日の午前中から次の目的地である京都に向かった。

北陸道から米原JCTで名神に乗り換えるルートだが、途中、福井県を通過するのでちょっと観光も予定。一旦加賀ICで高速を下り、まずは東尋坊を目指した。

ようこそ福井県へ

福井県に入ってからは芦原市の北潟湖沿いを走ったが、この辺は車や人の影も少なく、湖畔の施設も潰れていた。時期もあるとはいえ、地方の疲弊がちょっと心配になる。

閉店した北潟湖畔の施設

そして40分程走っただろうか、行く手に日本海が見えてきた。東尋坊へは近くの土産物屋に駐車して徒歩で向かう。さすがにここは有名な観光地、結構な人出で賑わっていた。

東尋坊の碑

東尋坊の中心

来る前は展望台から景色を見るだけかなと思っていたが、実際には柵もなく、断崖まで自由に行けて予想以上に面白かった。ビル8~9階の高さらしいが、落ちても意外と死なないんだとか。もちろん試そうなんていう気は一切ないが。

東尋坊の崖(左側から)

東尋坊の崖(右側から)

柱状節理は何やらビッグサンダーマウンテンの岩山の雰囲気。空は終始薄曇りだったが、この場所にはお似合いの天気だった。一番高い崖から海を見下ろすとこんな感じになる。

東尋坊の崖を見下ろす

結局、ほかの崖や岩も合わせて小一時間ほど歩き回ってきた。その間ずっとSHANが海に落ちないか結構本気で心配だったが、何とか無事すべて見て回ることができ一安心。プールで25mも泳げないSHANに日本海の荒波はきつすぎる。

東尋坊の模型

その後は昼食を取るため、三国港の食事処・田島に向かった。
目的はセイコ蟹の身を二杯分使ったというせいこ丼。せいこ蟹なんて蟹は知らなかったが、ズワイガニのメスの事らしい。

だが、着いてみるとなんとセイコ蟹の解禁は翌週からとのこと。「11月~」なんて書き方をしているから完全にはめられた。。結局、仕方なくこの辺の地物ということでガサエビ丼を注文。なかなか斬新な盛り付けで、味も甘みが濃厚でおいしかった。

田島のがさえび丼

SHANには元々得意のサーモン丼をすすめたのだが、地元のものを食べると言って聞かずに海鮮丼にした結果、半分くらいで挫折。結局お茶漬けを食べるはめになっていた。まあそれでも半分食べることができたのはかなりの成長。

田島の海鮮丼

そしてお腹もふくれたところで、次の目的地へ。道中、広がる福井平野の穏やかな景色に癒されつつ、日本最古の天守が残る城、丸岡城を目指す。

丸岡城は天守以外はすべて現存していないが、残ったこの天守は1500年代の築造と非常に古い。小高い丘の上にあるため、麓に駐車して坂道を上る。

丸岡城

内部はすっきり何もなく、ロープがあるほど急な階段が一つ。天守からはきれいに福井平野が望むことが出来る。

丸岡城の急階段

丸岡城からの眺望

丸岡城を見た後は続けて次の観光へ。京都では鍵の受け取りもあるので、ちょっと駆け足気味。さらに山の方へと走ると、遠くにアルプスが見えた。

福井からのアルプス

のんびりした景色の中を30~40分ほどドライブして、ようやく辿り着いたのは勝山市にある福井県立恐竜博物館

福井県立恐竜博物館の吹き抜け

最初は子供向けなのかなという気もしたが、初めての場所はメジャーなところを押さえるのが基本と考え訪問した。中央の長いエスカレーターを下りると早速ミニT.REXが登場。落ち着きなく動いているので、まともに写真を撮らせてくれない。

恐竜博物館のT.REX

ホールのような広い空間には恐竜の骨格が所狭しと展示。地元出土の恐竜以外は複製も多かったが、なかなか雰囲気はあった。生態に関する資料や、ジュラシック・パークを地で行く映像などもあり。

恐竜博物館の骨格

恐竜博物館の展示ホール

このフクイラプトルは福井県で発見された恐竜。ほかにも体験コーナーだったり、写真撮影用の骨格もあるなど、ゆっくり見れば半日くらい潰れそうなボリュームがあった。

フクイラプトル

間近で見るT.REXの骨格

中国の四川省とは提携して発掘や展示などをしているらしく、パネルから中国は意外にも恐竜王国だったことが発覚。また中国へ行ったときにその辺りも確認したい。

中国の恐竜関係者

そして予定時間ぎりぎりまで楽しんだあと、駐車場へと向かったのだが、そこでなんと偶然にも、SHANの元勤め先の社長一家と出会うことに。

ご出身の金沢や、会社のある名古屋ならまだしも、この福井で会うというのも凄い話。世の中は狭い。記念写真を撮り、しばらく立ち話をしてから別れた。

恐竜博物館の正面

意外な出会いもありつつ、これで福井での予定は終了。時間もいい時間、というよりむしろ相当押し気味だったので、そのまま急ぎで京都へと向かった。

福井からの帰り道、飛行機雲

週末の名神は事故も重なり、ひどい渋滞に巻き込まれたが、先方にも連絡して20時過ぎに何とか間に合い家の鍵を入手。

SHANとの連絡ミスもあって車のバッテリーが上がり、そこからロードサービスを呼ぶというアクシデントもあったが、その間に近くのマックを利用して車内で夕食。ようやく荷解きが済んだのはだいぶ遅くなってからだった。

今回の棲み家は嵯峨野のやや南、桂川に程近い場所。嵐山を望むことのできるなかなか良さそうな環境だ。夜になると地元の人の見回りなのか、時折拍子木の音が聞こえる。

京都の家からの眺め

住めば都というが、ここは本当のいにしえの都。知らなかったことを知り、見たことのないものを見る、限られた時間だが今回もそんな滞在にできたらと思う。

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