先月末はレンタカー再更新のついでに、普段なかなか行けない本島南部まで足を伸ばしてみた。目指したのは、沖縄最高の聖地だという斎場御獄。
“せーふぁうたき”と読むこの聖地は、本島の南端、太平洋側に面した南城市に位置する。沖縄自動車道から国道331号と走り継いで付近に到着。まずは斎場御獄の向かいにある知念岬公園に立ち寄った。
町の体育館の裏を通り抜けて駐車場に着くと、観光客の姿がちらほら。揚げパンの販売車なんかも出ている。そして、その向こう側に見えているのは青すぎる海。
青すぎて、もう感想が「青いなぁ」しか出てこない。眺めるしかできないのがもどかしいくらいに青かった。そして肝心の公園はというと、スロープを下っていった先。これまた海に浮かぶ要塞のようでなかなか格好良い。
特に何もない公園だったが、景色がとにかく素晴らしい場所。東側を望むと翡翠色、西側を望むと紺碧色の大海原が広がる。
しかしShanはといえば、いつも通り”花よりもネコ”。
と、何とかの一つ覚えのように「青い青い」と騒いだ後は、気を取り直してすぐ反対側にある斎場御獄へと乗り込んだ。ここは世界遺産にも登録されている琉球王国最高の霊場。
入場料を支払い、ハブでもいそうな山道を登る。実際に途中でガサガサいうので、何かと思ったらイタチだった。世界遺産がネグラというのもなかなか豪勢。
大庫理という最初の礼拝所を見たのち、続けて寄満へ。これは”ゆいんち”と読み、作物の豊凶を占う場所だったとか。
岩の真ん中にツララのように垂れているのは鍾乳石。現地の人に聞くと、この辺は昔大きな鍾乳洞だったらしいが、それが地形変動か何かで壊れて外に露出したとのこと。
聖地といっても別に豪華な神殿があるわけではなく、こういった珍しい自然の造形物が信仰の対象だったようだ。続けて、斎場御獄で最も有名な三庫理”さんぐーい”へ。
この三庫理は、巨岩にもうひとつの巨岩がもたれかかり、隙間に直角三角形の空間ができているという奇景。そして、その奥からは沖縄創生の島久高島が望む事ができる。ここからかつては琉球国王が祈りを捧げたのだそう。
以前ある人が言っていたように沖縄は何でも30分の1。この斎場御獄もそこまで大きかったり、広かったりはしない。ただ、琉球神道の自然崇拝の思想が存分に感じられる場所で、森林浴もできてと、何かといい経験になったように思う。
その後は休憩所の看板ネコをしばらくいじってから、豊見城市へと向かって車の更新を済ませ、夕食はスパイス屋台でトムヤムフォーを食べて帰った。
他日には真逆の沖縄本島北端にも出掛けてきたが、それについては後日、また別途残しておきたいと思う。
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