前回のさんさ踊りの翌日は青森までねぶた祭りを見に行ってきた。連日の祭りというのも初めてだったが、東北の有名な祭りはどれもこの時期に集中して開催されるので仕方ない。
秋田からは男鹿、能代、大館と秋田自動車道を抜け、青森県で東北自動車道に連結すると、今度はそれを北端まで走る。曇り空のせいもあっただろうが、車窓に続くどことなく寂しげな景色に「ついに本州の果てまで来たんだなあ」としみじみ。
青森市に着くと駅側のパーキングに車を停め、早速会場へと向かった。駐車場が空いていたので油断したが、会場はまたしても場所取りが激しく、なかなか席を確保できず。
どうにもならずぐるぐる通りを回っていると、不意にアーケードの露店のお兄さんが「席を探してるの?」と。なんでも予約席に少し空きがあるから座っていいとのこと。
「青森いいところでしょ!」と冗談めかす東北の人の気持ちいい優しさに感謝しつつ、待ち時間は神社でShanの浴衣姿を撮影。そして日が沈む頃になって席に戻りようやく祭りがスタート。
笛や太鼓のお囃子が徐々に大きくなり、まずはスポンサー名を掲げた小さなねぶたが登場。そしてそれが通り過ぎると、その向こうからいよいよ夜空を背に光り輝く大型ねぶたが姿を現した。
腹の底に響く太鼓の音とともに、目の前を巨大なねぶたが走り抜ける。想像した通りの迫力と壮麗さ。後に続くハネトは文字通り跳ねまわるばかりなので自分でも務まりそうだったが、「ラッセーラー」の掛け声とともに祭りに華を添えていた。
この日登場した大型ねぶたは20台。酒呑童子のような化け物から、前田慶次や新田義貞のような歴史上の人物まで様々なテーマのねぶたが運行された。そしてそのすべてが見事な力作。
これだけの大きさにもかかわらず驚くほど細かく作り込まれていて、見ていてなかなか飽きが来ない。しかも正面だけでなく、裏側にもまた別の場面が描かれているという凝りっぷり。
合間には落ち着きなく走り回るネコねぶたや、美味そう?な焼きキットカットねぶたなど、くだけた感じの広告作品も登場した。
露店のお兄さんのトルティーヤを片手にしっかりとすべてのねぶたを堪能し、最後はせっかくなのでハネトの人達と記念撮影。祭りの後も場はまだほとぼり冷めやらぬといった感じだった。
帰り際には青森駅と青森港に少し寄り道。暗く冷たい海と静かな港の灯りが無性に旅情を誘う。遠くに函館の街の光が見えたので行ってみたい衝動に駆られたが、その思いは当分胸にしまう事にして、夜更け過ぎにホームの秋田へと帰還した。
その秋田では翌日、三日連続の祭りとなる竿燈祭りに出掛けてきた。秋田を代表する有名な祭りだが、家から10分の距離での開催ということで、気楽に平日の夕方からぶらぶら参加。
とりあえず屋台村できりたんぽや横手焼きそばを食べながらのんびりしていると、竿燈入場のアナウンスが流れ、会場の方に光る竿が次々と立ち始めた。これらの竿燈はすべて男たちが頭や肩、手のひらなどでバランスを取りながら支えている。
提灯に明かりの灯った夜の竿燈は初めて見たが、昼の物とはやはり雰囲気が一味違う。これまでのパレード形式の祭りとは異なり、今回は通りで行われる演技を周りから応援するような形。
最初は後ろから提灯を眺めるだけだったが、最前列に空きを見つけて確保すると、迫真の演技を間近で見られる状態に。勝手にエース認定した凄腕は90度近くしなった巨大竿燈を腰だけで支え、さらに扇子と和傘を両手に持つという荒業を披露。
「秋田では仕事ができるより竿燈を持てる男の方が尊敬される」なんてポスターが駅に貼ってあったが、彼なら出馬すれば現職の猫好き県知事ともいい勝負を張れそうな気がした。
また、竿燈がクラッシュする瞬間も目の前で目撃。こういう事も当然起こるんだろうが、驚いたのはちゃんと本物の火を使っていること。竿燈が倒れると即座に演技者の人たちがやってきて、あっという間に点火をして元通りにしてしまった。
やはりここまで住んできた秋田の祭りということで気分は落ち着いたし、笛の音を聴きながらまたたく提灯の明かりを眺めていると、なんだか妙に懐かしいような気持ちにもなった。
この竿燈まつりをもって東北の旅もついに幕切れ。長いようで短い四か月だったが、その間、本当に様々なものを見聞きできたように思う。
成長というのは加齢臭のように自分で気づくことはなかなかないが、東北滞在の間も仕事に私生活にと、新しく意識し始めたことは色々とある。それが自分の血肉になるかどうかは継続あるのみなので、次に秋田を訪れた時にナマハゲ様に怒られないよう、川崎でもしっかりと高い意識を持ってやっていきたい。
さすがブレない男!
夜の闇の中でもしっかり被写体をフレームに落としてますな。
事故があったと聞いて当日見れないんじゃないかと心配したが、
ねぶたとねぷたは全く別物だったのね。
写真でこれだけキレイなわけだから、現物を見たら鮮やかさと
そのスケール感で圧倒されそう!
ネコねぶたがどんなものなのか気になるところではある。。
4か月も滞在してたとは思えない月日の流れやね。
TWに相当どっぷりはまって時間の感覚がなくなってたのかもしれん。
先日の東京遠征でナマハゲ精神を注入してもらって目が覚めたんで、
こちらも気持ちが熱いうちにいま自分がやるべきことに集中して
取り組みたいと思いまふ!
偶然ブレなかったのを載せただけなんだけどねw
暗い中の動く被写体というのは自分には厳しすぎたわー。
ねぷたの事故はニュースで見たけど、
ねぷたは弘前市でやる祭りなんだってね。まったく知らなかった。。
東北の祭り巡りは2泊3日とかでよくツアーにもなってるから、
ぜひいつかカメラ持って行ってきてくださいな。
ネコねぶたは昨日丸善通った時に気づいたけど、
これが妖怪ウォッチというやつなんだね。。
一人で引ける台車にネコのキャラクター二匹のせて、
高校生くらいの男の子が全力で駆け回ってたよ b
こっちも俺フレやらつるとんたんやらで栄養補給できたんで、
夏休みモードは終わりにしてまずはWeb更新に励みますわ。
しかし今日もナマハゲ魂で一日PCと向き合ってて目がかゆい!